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音楽

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2017/05/31

2017年度 音楽科提案

Tweet ThisSend to Facebook | by ぽんた
「つなぐ」ことでせまる音楽の魅力
~思いや意図をもって表現できる子どもに~

1.研究テーマ設定の理由
 音楽科ではこれまで2ヶ年にわたって「つなぐ」をキーワードに,教材(楽曲)・仲間・自己の3つの対象とのつながりを柱として,思考・判断する過程を大切にした協働的な学びの実践・実証を重ねてきた。一昨年度は「教材とつなぐ」,昨年度は「仲間とつなぐ」を重点に置いて研究を進めた。その結果,主体的に仲間とより良い表現を求めていく子どもの姿が見られようになってきた。一方で,「思いや意図が音楽を形づくっている要素とつながっていない」という課題があった。
 本年度は,昨年度に引き続き,「つなぐ」をキーワードとする。特に,「自己とつなぐ」を重点に置き,自分の経験や学習したこと(音楽を形づくっている要素やその働きなど)を表現や鑑賞に生かすことができる子どもの姿をめざす。

2.研究仮説
 音楽を聴いて,感じたり気付いたりしたことを言葉(音・言語・身体表現など)で表す活動を積み重ねることで,音楽を形づくっている要素に着目して表現することができるであろう。

3.音楽科における「問い続け、学び続ける子どもたち」
『仲間と関わり合いながら表現する楽しさを見出し続けようとする子どもたち』

 音楽科の学びを通して,将来,自分なりの方法で音楽を楽しみながら生活を豊かにする人になってもらいたい。仲間と関わり合って学びを進めることで,音楽の面白さやよさ,美しさを感じて,学んだことを生かしながら表現する楽しさを見出し続ける子どもの姿をめざす。以下に,具体の姿を示す。

低学年
・仲間の演奏や考え・思いに触れ,その演奏の楽しさを感じ取ることができる
・ことば(言語・音・身体表現)で表現しようとしている
中学年
・多様な演奏や自分と仲間の演奏を聴き比べ,音楽を形づくっている要素に気付いて学ぼうとしている
・学んだことを生かして工夫しながら表現することができる
高学年
・多様な演奏や仲間の演奏や考え・思いに進んで関わり,他者の考えと自分の考えを融合させながら,音楽を形づくっている要素を理解して学ぼうとしている
・学んだことを活動に応じて活用し,思いや意図に合った表現を工夫することができる
 
4.音楽科で身に付けさせたい資質・能力及び態度とものの見方・考え方
めざす力
*自分や他者の音・表現を大切にし,問題解決に向けて主体的に取り組もうとする態度
つなぐ力
学んだことや身に付けた基礎・基本の力を活用して表現したり鑑賞したりする力
実感する力
自分の思いや意図を音楽で表現したり,曲・演奏のよさや価値を見出しながら鑑賞したりする力

〈ものの見方・考え方〉
 音楽を聴いて感じ取ったことから音楽を形づくっている要素に着目し,自己のイメージや感情,生活などと関連付けて考える。

5.研究内容
(1)表現と鑑賞を関連付けた題材計画の作成
(2)言葉(言語・音・身体表現など)で表現する活動を取り入れた授業(表現及び鑑賞)づくり

6.研究評価
 5.研究内容に基づいて取り組んだ授業実践の中での子どもの言葉や表現する音そのものをもとに,研究仮説の検証を行う。鑑賞での学びや表現に至る過程が現れるワークシート等も評価の材料とする。音楽を形づくっている要素と関連させた表現をしているか,鑑賞をしているかということを,評価の指標とする。

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