1年生は,これまで自分が活動してきたことや,これからすることをフロー・チャート化してきました。そんな学習活動が生きた授業だったと思います。
授業者が示した掃除の手順ではだめだと言い,より良くするための方法を考えていました。考えていたと言っていいのか,当たり前のことだと思っていながらも,普段は可視化して意識しない部分でもあります。「きれいになったか確かめること」「雑巾の準備」なども意識して話していたように思います。「ただ雑巾を水につけるだけではなく,きれいな雑巾で掃除をしなければ…。」と考えるようにもなっていました。
自分のフローチャートを説明する様子
また,それを生かして,実際に床掃除をしてみることになりました。思い思いに準備し,今までで一番きれいにしたのではないかと思うほど,約360平方cmに区切られた床を拭いていました。
フローチャートの手順をもとに掃除をしてみる
2年生は,まず本物の信号機の動きをビデオで確かめました。電車が通過すると同時に赤になり,しばらくすると黃→青になります。すると,前時までの信号機がどうもうまく動かなかったことについて,LEDの点灯時間に目を向けるようになりました。
ビデオで本物の信号機の動作を確認 「○秒待つ」という指令が使えることを知らせると,トーマスが1周して戻って来る時間や,通り過ぎてから青に変わるまでの時間を確かめようと,みんなで計測していました。
「これなら行ける!」子どもたちは,目を輝かせて新しいプログラムを信号機に流し込みました。「青もついた!」「あれ?」喜んだのもつかの間,トーマスの1周である9秒を待っただけで,それ以上の動作が見られませんでした。思わず,アイポッドを持って,なんとかプログラムを修正しようとする姿も見られました。
フローチャートでも修正しようと奮闘中 しかし,実はこれだけでは不十分です。前時に,ひかり君とのぞみちゃんが,繰り返し処理の必要性に気づき初めていました。言い方は違いましたが,繰り返さないと説明がつかない部分が見えて来ていたからです。そこで,「ずっと(繰り返す)」のフローチャートに示してもよいことを伝え,さらに考えてみました。
青が点灯するのは,トーマスが来なければいいわけだし…。赤を消したらまた青にしたい…ということは,ここを繰り返せば!と気づきました。その考えをプログをムに流し込むと,「やった!」拍手が起きました。信号機も授業終了でギリギリ動作し,振り返りをして終えることもできました。
これでいけるか!?必死にプログラムを覗き込む様子