4年C組 理科
授業者 久保 文人
単元名「ものの温度と体積~自分たちで検証しよう~」
子どもに「見通す力」を育成しようと本単元を設定しました。
本時では,「金属は温めると体積はふえるのだろうか」を解決するために自分たちで考えて行った実験を交流するところからスタートしました。自分と友だちの実験の方法や結果を比べたり,結果が分かれた理由をこれまでの生活経験や学習経験をつなげたりしながら,自分たちの行った実験について検証していく姿を参観していただきました。
協議会では,探究的な学びの4つの指標(主体・活用・協働・省察)が見られたかどうか,そのための教師の手立てが機能していたかどうかについてご意見をいただきました。
以下,成果と課題をまとめたものです。
(成果) ・継続して取り組ませることが探究的な学びの実現に近づいた。
・ズレを生むことが学びを促進させた。
・知識でつなぐカリキュラム・デザインを行うことで学びが充実した。
・思考スキルを促す教師の出が,子どもが知識を活用・発揮する姿につながった。
・タブレットを活用することで共有化をはかることができ,子どもの共通点や差異点を見いだそうとする姿を引き出すことができた。
(課題)
・教科によっては,他教科と知識でつなぎにくいものがあることが明らかになった。今後は,思考スキルでつなぐことも視野に入れる。
・教師の出を誤ると「這いまわる学び」になってしまう。
・板書は省察を促す大きなツールになりうるが,構造的な板書をどう具現化するかは吟味が必要である。