5年生「小数÷小数」
6年生「分数÷分数」
小数や分数の除法(等分除)の意味理解はなかなか難しいものです。
小数や分数のときも整数と同じ考えが用いられ,わり算を活用することができることを理解させていくことが大切だと考えました。子どもたちが問題づくりを通して,問題場面をイメージ化して捉え課題解決に向かうことができるような取り組みを目指しました。
5年生「小数÷小数」では,課題①「0.5mで96円のリボン1mの値段」を考えた後,課題②「0.8mで96円のリボン1mの値段」を考えました。子どもたちは,問題文のリボンの長さを0.1mや2mなどに置きかえて1mの値段を求める活動を通して違いや共通性を探り,考えを深めていきました。
6年生「分数÷分数」では,まず,課題①「1/2枚のピザを作るのに,チーズが3/5kgいりました。このピザを1枚作るのにチーズは何kgいるでしょう。」という課題に取り組んだ後,課題②「5/6枚のピザを作るのに,チーズが3/5kgいりました。このピザを1枚作るのにチーズは何kgいるでしょう。」という課題に取り組みました。
課題①は,1/2枚が2つで1枚になるから5/6×2。かけ算でも足し算でもできる。
課題②は,5/6枚? 1枚分を求めるには・・・。足し算?かけ算?
「なんだかうまくいかないなあ。どうすればいいのだろう?」
「枚数を変えて考えてみると,どうなるのだろう?」と子どもたちは考え始めます。
【授業記録より】
S1… 3/5÷2=3/10
S2… 3/5÷1=3/5
S3… 3/5÷5=3/25
S4… ちょっといい。全部わり算になってる。3/5÷枚数になってるいるから,それに当てはめてしたらいい。
子どもたちが自分で問題に当てはまる数を考え問題場面を絵図に表させることで,既習問題数と数や図を関連づけて考えることができたのではないかと思います。また,子どもたちは,既習と本時の課題とを比較して考えることで類推的に思考して自分の言葉で話し合い,解決の方法や手順を言葉や図等で書き表し,解決の糸口を見つけ課題解決に向かうことができたのだろうと考えます。
授業者:川村 繁博