5AのCHANGE(総合的な学習の時間)には,今年度本校の研究の中心であるカリキュラム・デザインを意識したことで,子供たちがCHANGE以外の授業においてもずっと環境やラオスのことを考えながら,学びを進めることができました。CHANGEのみで単元を考えていた昨年度までは,子供たちは解決したい課題が出てきたときには意欲を高めて学びに向かえていましたが,課題解決の後に,学びに向かうのが難しくなっていました。つまり,子供の追究したい気持ちが途切れてしまうことがありました。
しかし,他教科との関連したカリキュラム・デザインをした今年度は,子供たちは,他教科や生活とつなげて考えながら,なだらかにずっと学び続けることができました。それにより,各教科の見方・考え方を働かせながら話し合う場面が増えました。
【外的リソースの活用について】
発展途上国と日本の生活を比較しながら環境問題・貧困問題などについて,発展途上国で支援活動をした人や環境問題解決に取り組んでいる専門家の方(図1・2・3)と出会っていきながら知識・理解を深めました。その上で,東南アジアで学校建設に取り組んでいる人と出会い,その人と一緒に東南アジアのために井戸を作るなどの支援を行っていこうと考えることができました。これらの活動を通して,今まで知らなかったことを知り,その解決のために個人としてできること,クラスとしてできることを本気で取り組み,その成果として自分たちの考えに賛同してくれる仲間を増やしていきます。そして,実際に自分たちの力で何かができることを実感することで自己効力感を高め,学びに向かう力を高めることができました。このような効果をカリキュラム・デザインと外的リソースを活用したことで限られた時間で成果を出すことができました。
図1:水の専門家
図2:ラオス支援をしている方
図3:元青年海外協力隊