ICT活用授業研究会を2015年1月30日(金)に開催しました。多数のご参会,本当にありがとうございました。ICT活用授業研究会ご参加の御礼
1月30日(金),「学びをデザインする子どもたち~子どもの反応が変わるICT活用~」をテーマにして,第8回ICT活用授業研究会を開催しました。年度末のご多忙の時期にもかかわらず,地元和歌山県はもとより,他府県からの参加も含めて,約70名の先生方にご参加いただくことができました。厚く御礼申し上げます。
当日は,国語,社会,複式国語,算数,体育の5つの公開授業(研究授業)と研究協議会を実施し,全体会では,この間一貫してご指導いただいてきた豊田充崇先生(和歌山大学教育学部附属教育実践総合センター准教授)による講演「学びをデザインする子どもたち~子どもの反応が変わるICT活用~」が行われ,活発な議論と交流が行われました。
内容の詳細は,公開授業の様子・授業者のコメントの方を御覧いただければと思います。
ICT活用の研究をめぐっては,一方では,各教室に全員分のタブレット・パソコンを用意して,それを子どもたちが「学びのツール(道具)」として,自由に行使して「学びの質」を追求していく先端型の研究を採用していくか,他方では,国立の附属学校や私立学校と公立学校とのICT機器の整備状況の「落差」から,公立学校でも日常的に実践可能なICT機器とデジタル教材やスタイルを提案する日常型の研究とに,大きく2つに分岐しているように思います。
私たち附属小学校の研究視点としては,基本的には両方の視点を視野に入れながらも,どちらの側に軸足を置くのか,スタンスを明確にしていく必要があるように思います。あるいは,年度によって,研究の軸足やアクセントを明確にして提案するということもあるでしょう。
こうしたことも含めて,ご講演のなかで,豊田先生から指摘された私たちのICT教育カリキュラムの更新の必要性や私たちの発信力の弱さという問題についても,これから前向きに応えていくことができればと考えています。
最後に,お忙しいなかにもかかわらず,講演をお引き受け下さった豊田先生を初め、指導助言をお引き受けいただいた先生方、及び、ご参加いただきました先生方に、衷心より御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
和歌山大学教育学部附属小学校 校長 船越 勝