Daiary

考察

 きょ~と~,久しぶりに授業をしました。

 指導案こそ自分のものではない検証授業でしたが,3年前に担任をした子どもたち(当時1年生)との授業は,とっても楽しかったです。そして,あの頃の子どもたちとのやり取りは,3年経った今でも身に沁みているというか,忘れられずにその感覚が残っていました。

 タブレットをいろいろな物に付けています。これにより,音の聞こえ方がどう変わるかの実験をしました。

 面白かったのが,音源がiPadだったということもあってか,ほとんどの対象物(素材)で大きくなったという結果でした。もしかしたら,「聞こえやすくなった」というのも含まれるかもしれません。ホントのとこはわかりませんが,これが,音の面白いところでもあります。給食服を入れた袋ですら,大きくなったと感じている子どもがいたからです。
 僕は,子どもたちに「考察」の楽しさと考えることの自由を伝えたいと思っています。結果という根拠から自由に考えることから,新しい物を生み出す力へとつなげたいと思うからです。
 「結果を大事にしながら,めちゃくちゃなことゆわなんだら,何ゆうてもええんやで。好きに考えてええんやで。」と子どもたちに伝えながら出てきた考察は…。

 ・段ボールは中が空洞だから響いたと思う。
 ・(物の)厚さと関係していると思う。
 ・(表面積の)広い物は,音が大きくなると思う。
 ・(物に)つけると跳ね返って大きくなると思う。
 ・音が染み込んだものがあると思う。

など…。

 音響屋の僕には,答えがわかっているからこそ,子どもたちの考えることがおもしろくて,楽しい。科学的にモノを言う子どもに出会うと,理科の人間として嬉しい。

 ある男の子が授業終わりに,「今日の理科,めっちゃ楽しかった!」ってゆうてくれたのが,僕の何よりの喜びです。

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