Daiary

純粋

 何かと忙しい年度末が近づいています。今日は,校舎を半分だけ。全学級に行きたいけど…。行く先々で,子供たちは熱心に学んでいました。お琴の音色を楽しんだり,友達と協力してモーターカーを製作したり。

 6時間目が終わってから,山崎さんが来校されました。「バスが来ましたよ」の山崎さんです。滋賀県の社会福祉協議会の方も一緒で,その取材のためです。関わりのあった子供たちに,どんな思いだったかとか,きっかけとか。山崎さんの印象なども聞かれていました。

 そこで,きょ~と~思ったのですが…。

 この話は,多くの奇跡が重なってやっと表に出てきた出来事なのだと。誰かが特に…とかではなく,山崎さんの人柄,子供たちの行動,保護者の方の言葉などなど,多くの人の何かが重なったんだと。きっと,誰かを助けてあげようと思っているとか,逆に大変な思いをしている人は,世の中にた~くさんいるわけで。でも,この話が表に出てくるのには,多くの「人」の心が優しくなければ実現しなかったことなのも事実。子供たちの純粋な心を磨いて,表に出す働きをする誰かが必要だった。それが,山崎さんだったんだと思います。

 山崎さんが,この話で受賞されたとき,「支えてくれている子供たちのために使ってください」と寄付してくださいました。正直,なんてこったと思いました。ご自身やご家族のために使えるはずなのに,子供たちにと…。そんなことができるなんて。僕にはできないかも…。

 終始笑顔で明るい山崎さん。優しさをもって人と関わることが,人生を豊かにするんだろうなと改めて思いました。

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