提案国語科

2017年度 国語科提案

つながり学び合う子ども
~視点が交わる読みの授業~

1.研究テーマ設定の理由
 国語科では、「問い続け、学び続ける子どもたち」を育むため、昨年度に引き続き「つながり」をキーワードとして研究を進める。この「つながり」とは、言葉のつながり、他者とのつながり、学習のつながりとしている。昨年度は、学校提案を受け、学習のつながりに重点を置いて研究を進めた。見通しと振り返りを大切にし、年間を通した国語科の学習を計画することで、子どもたちは主体的に学習を進め、自分自身の成長を感じていた。そこで、今年度は他者とのつながりに重点を置き研究を進める。そのために、一人一人の読みの視点を表出させていく。それぞれの視点の交わるところにずれが生まれ、そのずれを追究する中につながり学び合う子どもの姿がある。その経験が、一面的な視点ではなく多面的な視点をもって読みを深めていく子どもたちを育てていくと考えている。

2.研究仮説
 読みの視点のずれを追究することで、読みを深める子どもが育つだろう。

3.国語科における「問い続け、学び続ける子どもたち」
 『多方向からの視点が交わることで生まれたずれを手掛かりにつながり学び合う子』

低学年
・自分の読みを相手に伝えようとする。
・友だちの思いや考えを聴き、自分の読みに生かそうとする。

中学年
・自分の読みの視点を明確にし、考えの中心に気を付けながら、書いたり話したりして伝えようとする。
・自分の考えと比べながら、相手の話を聴き、自分の読みに生かそうとする。

高学年
・自分の読みの視点を明確にし、考えが相手に伝わるように気を付けながら、書いたり話したりしようとする。
・自分の考えと比べながら相手の考えを聞き、自分の読みを再考しようとする。

4.国語科で身に付けさせたい資質・能力及び態度とものの見方・考え方

●めざす力:言葉を通じて、自分の考え方を広げ深めようとするとともに、伝え合うことで集団としての考えを広げ深めようとする力

●つなぐ力:新しい情報を、既に持っている知識や経験、感情につなげ、自分の思いや考えを深める力

●実感する力:国語の特性について理解し、読みを変容させ、適切な言葉を選び使う力

〈ものの見方・考え方〉
 ・比較する ・関連させる ・要旨を捉える

5.研究内容
(1)つながりを生み出す授業づくりや学習環境
(2)つながりを生み出す教材開発

6.研究評価
 5.研究内容で取り組んだ授業実践の中で子どもの言葉をもとに、自己を更新し、読みを変容させ、適切な言葉で表現し続ける子どもが育っているのか研究を振り返る。検証には子どもの言葉、ワークシート、ノート、振り返りなどを用いる。

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