提案社会科

2021社会科提案

1.社会科・領域の本質
 社会科は社会認識をとおして,公民的資質を育成する教科である。公民的資質とは,グローバル化する国際社会で生きる民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質・能力である。このような資質・能力を育成するためには,社会的な見方・考え方を働かせ,広い視野から地域社会や我が国の国土に対する理解を一層深め,国際社会で主体的に生きていくための基盤となる知を生み出すことや我が国の歴史や文化を大切にしながら,持続可能な社会の実現に向けてよりよい社会の形成に参画する資質・能力の基礎を培うことを重視していく必要がある。

2.社会科における育みたい探究力と省察性,見方・考え方
*社会科における育みたい探究力…社会科の見方・考え方を働かせながら,目の前の未知の問題に対して,探究のプロセスをとおして,解決に取り組む資質・能力
*社会科における育みたい省察性…社会科の見方・考え方を働かせながら,自らの学びにおいて学びの方法や道筋を調整・改善したり,学びを意味付けたり,学んだことを自*己の生活や行動につなげたりする自己効力感に支えられた資質・能力…社会科における見方・考え方社会的事象を位置や空間的な広がり,時期や時間の経過,事象や人々の相互関係などの視点で捉え,問題解決に必要な情報を比較・分類したり総合したりして,地域の人々や国民の生活と関連付けて考えること

3.社会科における探究のプロセスをとおした学びのイメージ

4.自己調整を生む指導
 社会科では,問題解決的な学習のプロセスを経て課題解決を行う。したがって,本校が掲げる「気付く・決める・動く」といった自己調整は,①社会的事象と出合う(気付く)②学習問題に対する予想を立てる(決める)③予想をもとに調べる(動く)④調べたことをもとにまとめる(気付く)⑤まとめたことをもとに社会に対するかかわり方を選択判断する(決める)⑥よりよい社会のために自分たちにできることに取り組む(動く)といった問題解決的な学習を充実させることで実現できると考える。よりよい社会のためにそれまでの学習を通して気付き,決めたことを生かしながら自ら動く子どもの姿を期待したい。具体的な指導については,子どもたちが学習問題と出合う場面(気付く)に特化した単元を構成する。気付く場面を充実させることで,その後の学びの主体性が発揮されやすくなると考えるからである。したがって,子どもたちが社会的事象と出合う場面(気付く)では,体験的な活動の充実や資料提示の仕方を工夫する等のしかけをこうじたい。

5.研究の評価
 子どもの学びの事実に基づいた評価を行う。(1時間の授業や単元における子どもの学びのプロセスに着目し,どのように思考し,対話しているのか等,なるべく多くの学びの事実を手掛かりに,研究の成果と課題を明らかにしていく。)

社会科提案(PDF)

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