算数科

何倍でしょう

校内授業研究会のふりかえり
単元名「何倍でしょう」(4年生)

本時の主張点

順思考の問題と逆思考の問題を取り上げ、比べることで、何倍かを求める時の意味について考えを深めることができるであろう。

◎課題の工夫

(順思考の問題)

学校の高さは15mで、百貨店の高さは、学校の3倍です。テレビとうの高さは、百貨店の高さの2倍です。テレビとうの高さは、何mですか。

(逆思考の問題)
テレビとうの高さは90mで、これは百貨店の高さの2倍です。百貨店の高さは、学校の高さの3倍です。学校の高さは、何mですか。

 本時の授業は,学校の高さの2倍が百貨店の高さで,百貨店の高さの3倍がテレビ等の高さ90mになるという3要素2段階の場面で,もとにする量である学校の高さを逆思考で求める問題である。

 第3学年で,4mの2倍の3倍は,何mかをもとめる問題を順思考でまとめて2×3=6倍であると考えることは扱っており,まとめて何倍になるかを求めて解く経験はしてきている。

 そこで,比べる建物,数値も同じで,問われている建物を変えた順思考の問題と逆思考の問題を取り上げる。順思考の問題を前時に行い,本時の逆思考の問題と比べることにより,同じ何倍でしょうの問題でも順思考の問題では,もとにする量がわかっていて,何倍なのでかけ算になるということ,逆思考の問題ではもとにする量をもとめるので,わり算を使うということを考え、このことを通じて何倍かを求めるときに,数字だけを見て判断するのではなく,意味をしっかり理解して考えてほしいと思い,実践した。

○授業では、

 本時の問題を見せた時の子どものつぶやき「昨日の問題と反対」から昨日の問題と比べようとする視点を持つことができた。子どもたちは、課題に対して、絵、図、言葉、式を用いながら書かれている内容と向き合いしっかり考えることができた。  

 しかし、個人思考に時間を多くとってしまい、子ども同士がつながるように,友達の意見をみんなで話し合ったり,共有したりする時間をつくるところが課題であった。これからは、○○ちゃんの言葉を図に表してみよう、○○くんの考えた図について考えようなどみんなで共有する場面を作り、子どものつながりを意識した授業を行っていきたい。

一覧にもどる