算数科

算数科提案授業2012

算数科提案授業2012

提案授業6を振り返って
授業者:2年C組 西村文成

《本授業の場面分け》
①場面:1つめの問題の把握の場面(15分)

 「子どもが集まっています。あと5人くると、25人になります。いま何人いますか。」という逆思考の問題を提示した後、わかっていること、たずねていることを確認した。子どもたちと「あと5人くる と 25人になる。」ことを確認し、テープ図(書けない子はいつもの図で)で書き表すように指示をした。

②場面:個人思考で図に書き、共有する場面(10 分)

 個人思考でテープ図などで書き表し、全体で図の交流をした。前で発表してくれた友達の図と似ているところがあるか比べながら子ども達は聞いていた。
C:ここが20人でここがあとから来た数だから数えたらわかる。
T:来た人って書いてるもんなぁ。
T:たずねていることに対しての答えは?
C:25-5=20

③場面:2つめの問題を提示し、個人思考・ペア活動する場面(10分)

④場面:2つめの問題の図を共有する場面(8分)

 2つめの問題は「子どもが集まっています。あと9人くると30人になります。今何人いますか。」である。
 子どもたちが自分で考えたテープ図をもとに、ペアで説明をしたあと、全体で共有した。

【提案授業6の協議会で得られた共有事項】
①聴き合い・学び合える学級風土づくり
 ・個人個人がとても能力が高く、様々な思考ができていた。しかし、教師が前に出てしまい、友達の意見につなげる場面が少なかった。
②算数科における協同的な学び
 ・算数は系統性の強い教科である。教えるところははっきりと教え、それを押さえた上で子ども達に学びをデザインさせていく必要がある。
 ・子ども達が書いたテープ図の何をあらわしているのかという説明だけでなく、どのような思い出書き表しているのかを伝えていくと図の違いが出て協同的な学びができるのでは。

③学ぶ道筋
 ・2年生にとってテープ図は難しいが、子ども達がテープ図のよさを実感するために「テープ図を使いたい」という気持ちになるような仕掛けが必要。
④三位一体の対話
 ・子ども同士をつなげていく。また、前時(順思考の問題)と本時(逆思考の問題)の学習の違いが明確になる。教科書の絵や図にも意味がある。つなげる子どもを育むためには、具体的な指導も大切になってくる。

【協議会後のアンケートより】
・指導者が様々な指導パターンを用意しておく教材研究、子ども達が学びをデザインするためには、教師の大きな単元構想が必要となる。
・テープ図は和と差の3用法を考える手がかり的な方法なので、便利さを実感することも今後、必要となってくるのでは。
・テープ図の良さを感じさせるためには、段階的にテープ図を使う問題を構成することがよかったということがわかった。

〔文責:宇田〕

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