提案理科

2020理科提案

1.理科における育みたい探究力と省察性,見方・考え方
(1)理科における育みたい探究力
 理科の見方・考え方を働かせながら,目の前の未知の問題に対して,探究のプロセスをとおして,解決に取り組む資質・能力
(2)理科における育みたい省察性
 理科の見方・考え方を働かせながら,自らの学びにおいて学びの方法や道筋を調整・改善したり,学びを意味付けたり,学んだことを自己の生活や行動につなげたりする自己効力感に支えられた資質・能力
(3)理科における見方・考え方
 問題解決の過程において,自然の事物・現象を量的・関係的・質的・実体的・時間的・空間的な視点で捉えたり,共通性・多様性の視点で捉えたりする見方,比較,関係付け,条件制御,多面的に考えるなどといった考え方

2.理科における探究のプロセスをとおした学びのイメージ(単元)

3.探究力と省察性を育む指導
 科学的に解決する力を育成するためには,問題を発見し,見通しをもって問題を解決していく「探究力」と自らの探究を調整・修正したり,学んだことを実社会・実生活とつなげたり進めるための「省察性」を育む必要がある。「探究する子どもの4つの姿(主体・協働・活用・省察)」を具現化できるような授業づくりのしかけを行うことが大切である。特に「省察」にスポットを当て,教科の見方・考え方が働いた「気付き」が生まれるようなしかけを行う。具体的には以下の5つを行う。

①理科の見方・考え方が働くような環境を設定する。(質の高い気付きを促す)
②子どもが解決したいと思うような学習問題を設定する。(学びの方法や道筋を見通すことを促す)
③子どもに前提・矛盾・再構成を生む単元を計画する。(ズレの気付きを促す)
④子どもが知識を概念化させるために観察や実験から得た情報をつなげたり,対話によって得た情報をつなげたりする場を設定する(知識をつなげる姿を促す)
⑤学びを振り返り,自己の学びを価値付けたり,学んだことを実生活につなげたりする時間の設定と質の高い振り返りに対する明示的指導及び価値付けを行う。(自己効力感の育成を促す・学んだことを自己の生活や行動につなげたりすることを促す)

全文PDFはこちら

一覧にもどる