授業・研究活動理科

ものの温度と体積⑦

 「アルミニウム…少しだけど体積が大きくなるんだ!」アルミニウムが原因だと考えてさぐっていたチームが嬉しそうです。
 研究会の前から長期間取り組んでいるこの単元ですが,先日ようやく空気・水・金属についての検証実験を全て終えました。変化がない…そんなはずはない,少しだけあるはずだという考えから,実験方法を考えていました。アルミニウム板ではなく倍以上の長さの棒にし,さらに熱する温度も高くしてみることにしました。少しだけ間を空けてアルミニウムの棒を設置し,熱する(温めるではなく…)ことでそれらの隙間がなくなると考えての実験です。アルミニウムの棒は,3mm・5mm・8mmをそれぞれ用意しました。

 それぞれの実験で,どれも1mmあった隙間が小さくなりました。というか,どれもアルミ棒同士が付きました。子どもたちは,5mmの隙間を空けたときも付くと考え,にはつきませんでしたが,明らかに隙間が狭くなっているのがわかりました。60℃という温度では見られなかった変化ですが,棒にして高温で熱することでやっと変化がみられたことからも,きっとその温度でも変化があると考察することができます。つまり,アルミニウムの体積変化は極小さいものなんですね。
 子どもたちが楽しみにしていたのは,実験もそうですが,アルコールランプを使うことにもあったようです。少しこわかったとか,不安だったと作文にもありましたが,予想していたよりも熱くなく,簡単に火を消すことができたことがよかったそうです。
 さて,本単元最後の授業は,本当に栓が飛ぶのか空気の体積変化に期待して再現実験です。また3学期に…。

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