ものの温度と体積⑥
「アルミニウムって,変化しないんや…。」残念そうに話すチームのメンバーたち。
しかし,「アルミニウムでも少しだけ変化があるはずだ。」と考える子どももいました。そこで,小さいであろう変化を大きく見るための方法などをみんなで考えて実験をしてみることにしました。
最初に出された案は,温度を高くすることです。空気や水は,情報から60℃ということに設定していました。しかし,ポット注いだお湯(設定で約90℃)がペットボトルにかかった時,大きな変化が見られたことから,このような案が出されました。そこで,やかんや鍋を思い出した子どもたちは,金属なので火でそのままあぶることを考えました。なかなか過激ですが,これもアイデアです。
また,試験片をどうしようという話になりました。前時で用いた150mm四方のアルミニウム板では熱くて物差しを当てて測ることはむずかしくなります。担任は,微小な変化も重なれば大きくなることを示し,長ければ長いほど目に見える可能性は高いことを知らせます。子どもたちは,かなり悩みましたが,最終的に1人の子どもが次のようなアイデアを出しました。
これには,周囲の子どもたちも関心を強く示し,みんなでこれをやってみようという話になりました。話の中で,棒の太さを心配する声もあったので,何種類か用意することにしました。
このように,4Cでは実験方法を考えることにも時間をかけています。子どもたちは実験が大好きで,実験を考えるのも大好き(アンケート調査より)だからです。しかも,与えられた実験より,担任の指導が入ったとしても自分たちで考えた実験のほうがきっと達成感があることだと思っています。