授業・研究活動理科

4C「電気の働き」その5

『直列つなぎの電子ちゃんのしごと』
~公開授業研究会より~

 実験の結果は,画面に表示してあったので,それを見て確認しました。しかし,後で述べるイメージ図のところでも出てきますが,結果を踏まえたイメージ図ではなかったことです。結果を丁寧におさえ,イメージ図に盛り込むようにしなければなりませんでした。

 さて,約10分のイメージ図作成タイムです。2/3以上の子どもたちは,緑色の電子ちゃんだけではなく,他の色の電子ちゃんも欲しがりました。前時からの2日間で,休み時間も扇風機にあたっていたため,電池がなくなってきました。そこで,子どもたちの思いは,電池がなくなることに向いていたようです。直列つなぎにすれば,扇風機の風が強くなる(いくつかイメージ図に表れていました)ことや,モーターや電池から発熱するとかいう結果から表されたイメージは,ほとんどありませんでした。これは,授業者の指導不足です。まだ2枚目のイメージ図ですので,これから学んでいく中で身につけられるようにしたいと思います。

 イメージ図ができたら,グループでの発表です。グループでの発表の意図は,互いに違いを知ることで新たな発見をしたり,少しの違いを意識して質問したり,自分のイメージ図を修正する時間にしようと思いました。しかし,子どもたちは,受容するがゆえに発表を聞くだけでになってしまいました。受容するのは,互いの話を円滑に行うようにするための第一段階でしかなく,全てを受容して終わっていては意味がありません。これも,授業者の大きな課題の1つとなりました。違いに気づいてこそ,そしてその違いに寄り添いながら意見を出しあう姿を期待し,指導していきたいものです。

 最後は,幾つかのイメージ図をホワイトボードに大きく示し,話し合うというものです。前で話す友だちに質問をし,された側は,自分の「電子ちゃんのしごと」について強いイメージと思いをもっていたので,質問にはどんどん答えます。指導助言である大学から来ていただいた富田晃彦先生には,「あのような状況なんて,酷ですよね~。(いい意味で)」と話していただき,そんな状況でも互いに思いをもって話し合いをしている姿からは,「アクティブラーニング」に大きく近づいていることだと評価していただきました。

 この場面で子どもたちは,「(乾電池の)直列つなぎではモーターが速く回る」ことよりも,電池がなくなっていくことに興味があったようで,その話が中心でした。確かに,「電池がなくなるってどういうメカニズムなのか?」不思議です。もちろん,なくならないでほしいし,充電電池もあるので不思議は積もります。
 「並列つなぎやったらええんちゃうん?」なんて,誰かが言うと思っていましたが,それは授業者のみとり不足が露呈したものでした。

 …反省ばかり…(**;)

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