6A 理科「ものがもえるとき」③~学習の流れ~
6A 理科「ものがもえるとき」の授業を紹介します。前回の続きです。
(第1次 1時・2時 アルコールランプの火が消える理由をさぐろう)
前時の確認から入り,本時ではアルコールランプの火がふたをしただけで消えた理由についてさぐっていくことを共有した。
子どもたちに予想を尋ねたところ下記のようなものが出てきた。
C1 空気がなくなったから。(22人)
C2 風がこなくなったから。(1人)
C3 すぐに密封されると燃えているひまがない(2人)
わからない(4人)
その後自分たちがたてた予想が正しいかを検証する実験の計画をたてるように伝えた。アルコールランプのふたでは実験で検証しにくいという声が挙がったので,実験のイメージがしやすいように実験で使えそうな物を見せた。
見せたものは,集気びん・水槽・線香・ロウソク・着火マン・粘土・集気びんのふた・ろうそく立て・ペットボトルである。以下は各班の実験方法と仮説である。(表2)
2班と3班の実験のみ,「密封空間でロウソクの火が消えた後,空気が残っているかどうか」の検証実験ではなく,「密封した状態では,ロウソクの火が消えるかどうか」の検証実験になってしまっていた。実験する前に共有化できなかったことが大きな反省である。
実験後の各班の結果が以下である。(表3)
また,今回,各班の実験内容がちがうので,後に共有化を図る必要があると感じ,タブレットで実験の様子を撮影した。
(考察の交流の場面)
C4:泡が出てきたから,空気が残っていなかったと言える。
C5:予想はちがったけど,空気が関係あると思うから空気の種類を調べたい。
(空気の種類を調べたいというのは空気の性質で物を燃やすものや燃やさないものがあるのではないか?という本質にせまる活動につながる。共有化を図りたい場面であった)
T:C5がどうして空気の種類を調べたいと言ったかわかる?
C:(わかる)(わからない)
(自分たちで立ち止まることができないのが今の段階である)
C6:空気に気体Aと気体Bがあったとしたら,燃えるときにつかうものとそうじゃないものがあると思うから分けて調べないと分からんくなる。
C7:酸素と二酸化炭素かな。
(先行知識のある子が中心の発言になってきたのでここで立ち止まる)
T:酸素ってきいたことある?
C:(ある)
T:二酸化炭素は?
C:(ある)
C8:なんとなくきいたことあるけど,中身はわからない。
C9:私たちの班は,ペットボトルが少しへこんだ。
(動画で紹介する)
C9:空気がなくなったわけではないけど,少し減ったのかな?
(空気がなくなったわけではないが何か変化があった,と解釈できる重要な気づきである。)