提案生活科

2021生活科提案

1.生活科の本質
生活科における具体的な活動や体験は,子どもの生活の全てが対象である。実生活の中で自分自身や身近な人々,社会,自然の特徴やよさ,それらの関わり方などに気付く。そして,必要な習慣や技能を身に付け,身近な人々や社会,自然を自分との関わりの中で捉えようとする。その過程で,自分自身や自分の生活について考え,自ら表現し,身近な人々,社会,自然に働きかけ,意欲や自信をもって学んだり,生活を豊かにしたりするものである。
 また,五感を使ったリアルな活動や体験を,各教科等の内容と関連付けることで,人々・社会・自然に関わる見方・考え方を生かし,多様に表現しながら探究しようとする態度を育てることをねらいとしている。

2.生活科における育みたい探究力と省察性,見方・考え方
◎生活科における育みたい探究力…身近な人々・社会・自然に関わり,考え,判断し,表現することで,具体的な個別の対象に対する気付きを深める力
◎生活科における育みたい省察性…実際に体験しながら思考や表現を繰り返し,改善策や願いを生む活動をとおして体験を振り返り,活動を改善しようとする力
◎生活科における見方・考え方…身近な生活に関わる具体的な活動や体験をとおして,主体的に生活を豊かにしていこうとする見方・考え方

3.生活科における探究のプロセスをとおした学びのイメージ

4.自己調整を生む指導
 子どもが繰り返し関わりたくなる「ひと・もの・こと・季節・旬」を逃さない出合いを演出する。失敗しても何度も繰り返して試す中で,それぞれの子どもが前回とは違った課題をもち,関わり方が変化していく。その上で,気付いたことを表現する活動を充実させることで,自己調整を働かせ,自己の認識を確かなものにしたり,無自覚だったものが自覚化したりできる。さらに,それぞれの気付きの違いに目を向けさせ,感じ方や考えの違いを認識させ「ひと・もの・こと」とのよりよい関係づくりを指導し,体験したこと,気付いたことを自分の生活や他の学習に活かせるように支援する。
 
5.研究の評価
子どもの対象に向かう行動,対象に対する言葉,表現する過程や表現したもの,ワークシートなどの記録や振り返りを用いて研究評価を行う。上記の4観点を重点にし,研究評価をすることで子どもの探究力の基礎を養えるよう指導を改善していく。

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