授業・研究活動生活科

ぼくらの街の貴志川線16

 子どもたちは,12~15時間目を使って貴志川線で見つけた工夫や,もっと貴志川線を利用してもらうにはどうすればいいのかなどのアイデアを様々な方法で形にしていました。
 
 この授業は,本校の教育研究発表会当日です。

 前半は,たま電車やおもちゃ電車でジュースを売る・たまの手すりを増やす・ゲームを置く・たまランプを全部の電車に置いたり,他の形を作ったりする・いぬ電車を作る・ビデオを流すなどのアイデアが出されました。

 対象的に,貴志駅についての意見も多く出ると考えていました。しかし,意見は少なく,ゲームを置いたり,たまの影(貴志駅の屋根裏にある飾り)を増やしたりすることだけでした。売店では,たまの人形・ジュース・お弁当・おやつなどを売ればいいという話が続きますがいまいち盛り上がりません。

 そこで,売店で売ればいいと思うものをみんなでじっくり見てみることにしました。アイデア商品に“たまコーヒー”があったのですが,お値段が1500円。授業者もそれが気になって取り上げてみました。子どもたちはこれに食いつきました。売店の売るものの値段によっては,買いたいと思ってもらえないかもしれないという思いは,生活をする上でも大切な考えです。安ければいいというわけでもなく,そこを議論し始めると2年生の学習を越えてしまうので,「高いよね~」程度の話にとどめました。

 後半には,意見が少なかった駅の話を聞くことにしました。西山口や吉礼で降りたグループに話を聞きました。イベント・きれいに掃除する・草刈りをする・チラシを作る・他の駅も何かの形にする・スタンプラリーができるようにするなど出されました。そんな中で,地域の方に話聞いたことを話した子どもがいました。それは,「子どもたちみんながアイデアをいっぱいだして,こうしたら楽しくなるというのを駅員さんに伝えてほしい」ということでした。作れと言ったわけではないのですが,下のように自分たちで考えて役割分担をして発表する様子も見られました。みんなの意見を貴志川線で働く人たちに伝えようということで授業を終えました。

 時間がなくなってしまい,感想を書けないと思っていました。ロイロノートで感想を書いて授業者に提出するという作業を計画していました。子どもたちも,タブレットを使う授業では,そのようにするパターンだということを知っています。「もう時間がないのでいいよ。帰るで~!」とバタバタしている授業者を無視して,きちんと全員感想を出して帰りました。

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