●校内研後の授業

　校内研のあと，もう一度互いのグループの工夫を比べ合いながら話をしたり，演奏の練習をしたりしながら発表の準備をしました。

　そして，いよいよ最後の演奏。トップバッターは３グループ。
「さぁ，はじめよう！」とした時，３グループの子が寄ってきて，「先生！最後の７回目８回目のところは，ピアノ伴奏なしにしてください。小太鼓とタンブリンだけでします。」と言いに来ました。
いざ演奏が始まり，７回目８回目のところになると，急にピアノが止まり，リズム楽器の小太鼓とタンブリンだけの音色が！

　
　聴いていたクラスのみんなが一瞬，驚きの表情をしました。ピアノがなくなり，音の重なりに大きな変化が生まれました。

「そんな工夫の仕方もあるのか！」と思った他のグループの子どもたちは，本番直前にグループで話し合いをして，「ここのソロの部分はピアノなしにしてください」などと言いに来ました。子どもたち同士が刺激し合ってより良い音楽をつくっていく姿でした。

　最後の演奏の様子はビデオ撮りをして，みんなで鑑賞しました。自分の演奏を恥ずかしそうに，でも，うれしそうに見ている子どもたちが多くいました。

　意図をもって工夫して演奏することの楽しさ，おもしろさを感じられたのでは，と思います。