研究主題2024
生徒エージェンシーの発揮に向けた各教科からの接近(2年次)
~本質を体感する学びを実現することを通して~
私たち和歌山大学教育学部附属小学校の教員は,子供たち一人一人が幸せに生きること,そのために必要な力を身に付けていくことを願って子供たちの前に立っている。子供たちも児童会が中心となり,学校スローガンを「みんなでみんなを幸せにする学校」と一昨年度に設定しました。本校の子供たち全員がそう考えているわけではないかもしれないが,幸せに生きたいということに反対の子供はいないと思っています。では,「幸せに生きる」とはどういうことなのでしょうか。「周りの人と仲良く関わりながら楽しく過ごしている」「将来,自分が選んだ仕事に就いて活躍している」など幸せに生きることの捉え方は人によって違いがあります。本校で大切にしたいのは,本校に関わるすべての人が共有できる幸せであると考えます。自分の幸せだけを追い求めるのではなく,自分の周りの人々も幸せを感じているかどうかという視点をもてるようになることです。「みんなでみんなを」と子供たちが考えているのは,子供たちも教員と同じ思いをもっていると捉えられます。本校教員の思いや子供たちの掲げる学校スローガンを実現するためには,子供が自分も周りの人も共に幸せに向かう力を身に付け,身に付けた力を発揮していくことが求められる。「自分も周りの人も幸せに向かうためには,小学校でどのような力をどう身に付けていけばいいか」を見いだす研究を進めていきます。
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