提案学校提案

2020学校提案~研究副題について~

研究副題:探究の質を高める授業づくりの「しかけ」と評価の在り方

0.附属小学校の研究理論の概要
◎本校では,探究力と省察性を育成するために子どもの学びを探究にする。探究が授業づくりのキーワード。
◎子どもが探究している状態は,主体,協働,活用,省察の姿が表れている状態である。
◎子どもが探究できるように全ての教科等において探究のプロセスをとおした学びを実現できるようにする。
◎そうすることで,各教科等で探究するために必要な力が育成され,それらが教科等を超えて横断し,統合されることで,探究力が育成される。

1.研究副題
〇探究の質を高める…主体,協働,活用,省察の姿が繰り返し,豊かに現れるようにすること。
〇授業づくりの「しかけ」…直接的な働きかけ(発問・指示など)と間接的な働きかけ(環境・状況づくり)の両方を指す。「しかけ」をすることで,子どもの探究の質が高まり,探究力が育成される。
〇評価…子どもによる自己の学びの評価活動(振り返り活動)と教師による評価の両方を指す。評価を教師の指導の改善に活用するだけではなく,今年度は特に,評価を子ども自身の学習の改善につなげていくことができるように取り組みを進める。

2.研究仮説
 子どもの「気づく、決める、動く」といった、探究の調整過程をデザインし、 その過程に適切な授業づくりの「しかけ」と 評価を行えば,子どもの探究の質を高めることができるであろう。

研究すること①
 探究の質を高める授業づくりの「しかけ」を明らかにする。

 授業づくりの「しかけ」は省察に対してのみ行うのではない。これまで通り,主体,協働,活用に対しての授業づくりの「しかけ」を行った上で,省察の姿を具現化するのに有効な「しかけ」について重点的に研究する。
 子どもが自らの探究を調整する過程は,「気付く(自己観察)」「決める(自己判断)」「動く(自己反応)」である。省察を促す「しかけ」は,このような探究の調整過程が実現するように行うものである。その際,どのような教科等の見方・考え方が調整の視点となっているのかを具体的にイメージして授業をすることが大切である。

研究すること②
 探究の質を高める子どもによる評価活動と教師による評価を明らかにする。

 省察性を子どもたちが働かせる場面として,評価にも着目し,評価活動を学習活動として活用する「しかけ」の在り方についても探って行く。子ども自身による評価,子ども同士による相互評価,教師による評価等,様々な方法で,子どもの自己評価を促し,省察性が発揮される場面をつくり出す。
 子どもの探究の進み具合や発達段階に応じて,教師は目的や意図をもって,【何を?】×【いつ?】×【どのように?】評価させたり,したりするのかについて考え,子どもによる評価活動や教師による評価の場を設定し,評価活動を行うことが子どもの学習の改善につながるようにする。

2020学校提案(PDF)

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