授業者:宮脇 隼
「音読」の名探偵になろう!~小さな手がかりも大切に~
1年生「おむすび ころりん」 2年生「スイミー」
1年生「おむすび ころりん」は,七五調の文章構成で,手拍子などを入れることでより,リズムよく音読することができます。そのため,「はなのみち」ではできなかった声の重なりを楽しむ音読にふさわしい教材だと考えました。子どもたちが何度も音読を繰り返すことによって,リズム感がある文章を読む心地よさ,楽しさを感じるような授業を計画しました。
本時では,子どもたちは初めての研究授業だったことと,大勢の先生方が来てくれたことで,少し緊張した様子でした。いつもより声や手拍子も控えめでした。しかし,司会・記録係を中心に,自分たちでできることをしっかりと考えながら話し合いをしました。
2年生「スイミー」では,主人公の行動によって場面が展開されていきます。スイミーの行動に着目しやすく書かれているので,気持ちの変化を捕らえやすいと考えました。また,一人ぼっちになってしまう経験,元気を取り戻す経験,協力して成功させる経験など,2年生の子どもたちにとっても想像でき,登場人物に寄り添える教材になっています。
本時では,三の場面をどう音読するかについて考えました。子どもたちはそれぞれに自分が工夫したい観点をあらかじめ決めていました。声の強弱,音読の速さ,オリジナルの会話文を入れることでした。グループでの話し合いを通して,自分たちの音読をより良いものへ変化させていました。