和歌山大学教育学部附属小学校
 

複式学級

研究内容-複式学級
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2022/08/23

複式研12F授業者の振り返り

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 両学年ともに,シャボン玉遊びをしました。同じ遊びをしたのですが,学年で異なる課題を設定しました。
 1年生は,2年生が作った吹き具でどんなシャボン玉ができるか楽しみながら遊びます。2年生が星の形や雪だるまのようにつながったシャボン玉を作ろうと考えながら吹き具を作っていたので,予想通りにできるかワクワクしていました。もしかしたら三角のシャボン玉ができるかもしれない…。しかし,できるのは丸いシャボン玉ばかりです。また,手作りの吹き具のために,シャボン玉を飛ばすには少し工夫が必要で,様々に試行錯誤しながら取り組んでいました。
吹き具をもらって嬉しそうな1年生と楽しそうに説明する2年生

2年生は,1年生にどんなシャボン玉ができるのか,自分の予想を伝えてからのシャボン玉遊びになりました。司会者が全員発表を終えたかどうか,めあてに合った振り返りができるように声をかけたりするなどしていました。また,記録が間に合わない場合に,フォロワーが手伝いに行くなど,上学年らしい複式の活動ができたと考えています。

みんなで力を合わせて司会や記録をする2年生

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13:42 | 投票する | 投票数(1) | 授業・研究活動
2022/08/23

複式研34F授業者の振り返り

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「くらべて読み,分かったことや考えたことを家族に伝えよう」
~第3学年「ちいちゃんのかげおくり」・第4学年「一つの花」~

C1「かげおくりをした広い空を見方にして考えたんやけど,楽しいところから怖いところへ変わった。」
記録「どこからわかったん?」
C1「P.16,L.9,10から」
C2「ちいちゃんの気もちを見方にしたら,楽しいから不安に変わった…」
C3「え?それだけじゃないと思う。だって,最後にお母さんに出会えたやん。ハッピーからバッドで最後ハッピーてことを言いたかったん?」


 これは,本時の3年生の学び合いの一部です。「物語の中で変わったことと変わらなかったことを見つける」という課題で,「空」「ちいちゃんの気もち」に目をつけて考えたことが分かります。私が驚いた発言がC4「ちいちゃんの足で見つけたんやけど,『かた足をあげた』とかはじめは疲れていないけど,最後らへんで『ふらふらする足を』て書いてるから,ちいちゃんは疲れていないから疲れたに変わった。」です。

 ちいちゃんの体調の変化を足で捉えるとは思ってもみませんでした。また,変わらなかったことについても「ちいちゃんはずっとお母さんを待ってた。」「信じてたから。」という発言がありました。
 4年生も同じ課題で学び合いました。変わったことは「ゆみこの口ぐせ」「食べ物」「ゆみこの性格」「町の様子」「コスモス」「お母さんの気もち」などを見つけ,変わらなかったことには「ゆみこの気もち」「お父さんの気もち」が出ました。そして変わらなかったことに「幸せを続けたかったこと」があるとまとめていました。

 この単元の主な指導事項は,①登場人物の気もちの変化を捉えること,②自分の考えを形成することです。そして私がこの教材で子どもたちに気付き考えてもらいたいことは,平和への願いと家族に対する思いでした。変わったことと変わらなかったことを見つけることで,心情の変化にも気付け,戦争から平和への移り変わりも分かります。また,子ども独自の視点で自由に見つけることができます。この課題は国語科のみならず,様々な教科で汎用できるものです。今後も汎用的な課題について考え,それが子どもの見方・考え方の一つになるように研究を深めていきたいと思いました。

 協議会では「もっと練り合いの時間を確保する方がよかったのではないか」という意見をいただきました。これまでの私であればそうしていたかもしれません。しかし,本時は子どもたちが言葉にこだわり,拡散的に見つけることを重要視しました。そして,次時でそれを活用し,変わったことと変わらなかったことに込めた作者の思いを考えるようにしました。本年度は発達の段階を視野に入れたしかけを研究テーマとしているので,時間をたっぷりかけることが今の子どもたちに合っていると考え,あえて時間を分けました。次時では,両学年とも「戦争のこわさ」と「家族を信じる心」,「家族を大切にする気持ち」があると子どもたちは気付くことができました。今後も子どもを見とりながら目の前にいる子どもに合った課題と時間で展開を考えていこうと思います。


13:35 | 投票する | 投票数(3) | 授業・研究活動
2022/08/23

複式研56F授業者の振り返り

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 本実践は,「個別最適な学び」を複式学級の授業において実現させ,子どもたち一人一人が学習対象ととことん関わる中で「自己のよりよい生き方について考えを深める」ことをねらいとしたものでした。
 そのため,自分の興味・関心に合わせて学習テーマや活動を選べるようにしました結果,以下の3つのテーマや活動を行うことを子どもたちが決めました。

・海の資源を豊かにすることをめざした「ヒラメの飼育と放流」
・殺処分されたり劣悪な環境で生活したりする不幸な猫の数を減らすことをめざした「猫の保護活動」
・和歌山城への観光客を増やすことをめざした「おもてなし忍者活動」

 研究授業当日,ヒラメ放流チームは,「ヒラメのエサの食いつきが悪いことへの対策」を。猫保護チームは,「一時預かりボランティアを実施するため,ボランティア活動をしている人へのインタビュー内容」を。おもてなし忍者チームは,様々な観光客を想定したロールプレイを行い,「おもてなし忍者になる上で大切なこと」を考えました。
 自分(たち)で決めた学習テーマ・活動・課題等であるため,一人一人の学習に対する意欲は高く,見通しをもって自分たちで活動を進めることができました。
 一方で,新たな見方・考え方を働かせたり,新しい気付きを起こさせたりするためには,やはり教師の手立てが必要であることも痛切に感じました。本校の複式学級の授業では,子どもたちが学びを進めていくことを大切にしていますので,教師の「出」はできるだけ間接的にする中で,子どもたちが価値ある学びを生み出していけるようにしていきたいと思います。

ヒラメ放流

猫の保護

おもてなし忍者

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12:30 | 投票する | 投票数(3) | 授業・研究活動
2022/02/28

学習支援サービスの利用

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ICT活用授業研究会の振り返り

第1・2学年複式算数科
1学年:ものと人の数 2学年:三角形と四角形
授業者:中西 大

●授業づくりの「しかけ」と子どもの自己調整
(1学年
学習支援サービスにより,図に触れる問題を先に体験させ,後に自分で図を構成しながら取り組むことを体験させることで,わかりやすさを実感できるようにした。タブレット端末ならではの,容易に作図できるという長所を生かして効率化を図れるようにした。
(2学年)
教科書とノートでの学習,学習支援サービスでの学習を織り交ぜることで,繰り返し取り組みながら,知識と思考と技能をつなげられるようにした。テストを行ってさらに復習ドリルなどに取り組んだ後,課題に向かう。必要に応じてこれまでの学習や教科書・学習支援サービスで学んだことに戻れるような子どもたちの判断に期待した。
振り返り全文はこちら(PDF)

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16:48 | 投票する | 投票数(2) | 授業・研究活動
2021/08/17

複式研振り返り 12F生活科 「自慢の電車でGO!」

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1年生:電車ごっこ
2年生:街の楽しい電車たち
授業者 中西 大

本時の主張点
 異学年が情報を共有することで,楽しくて人気のある電車にするために必要な工夫に気付き,自分の活動に生かす姿が見られるだろう。

1.授業づくりの「しかけ」と子どもの探究
(1)本時におけるしかけ
1年生では,「2年生が見つけた貴志川線の電車に人気がある理由を伝える」というしかけにより,ただ遊べればいいということではなく,より楽しめるように人気のある電車を作ろうと調整を始めると考えた。
2年生では,人気の理由だと自分なりに気付いたことを1年生に伝えた。しかし,自分目線だけではなく相手意識や対象を広げられるよう,貴志川線に観光として訪れる人々の意識調査資料をしかけとして投入した。

(2)子どもの探究
 1年生は,「楽しい電車づくり」を大きな枠として捉えていたようで,電車づくりそのものが楽しくできるようにしようと考えていた。そのため,「みんなでつくる」などという考えが数人に表れており,授業者が意図した電車そのものを楽しいものにするというところからずれてしまっていた。そのため,計画していた2年生がもつ人気のある電車の秘密を伝えてもらうことに必然性がなく,子どもたちの反応も鈍いものになってしまったのではないかと考える。
しかし,2年生に教えてもらうことで「そういうことを考えればいいのか。」という焦点化だったり,課題の捉え方を修正したりする時間にもなり,1年生が8人で活動している時間に気づけなかった周囲の友達との捉え方の違いをも修正できたかと判断できる面もある。子どもたちは,ミニボードに書いた友達の考えに触れ,2年生から得た情報をさらに確かなものにしたり,自分の幅を広げたりしているようにも感じた。下の写真は,「みんなでつくる」という考えだけだった男児が,2年生の情報を得て,ミニボードに電車への装飾などを考え始めた瞬間である。


 また,自分が電車をつくる段階になったときに,どんなものを作れば良いのかというイメージを1年生なりに持てたという実感がある。上の写真のように,2年生が見学時に撮影した写真を見せながら話したことにもあり,またそれは,授業最終盤からスタートした電車づくりにある。本時の姿ではなかったが,次の時間に電車づくりをした際,周りに絵を描くだけではなく,こまない部品などを作り込んだり,内装にもこだわったりして,ただ電車ごっこで乗るだけのおもちゃではなく,見せ合って楽しめる,もしくは自分が電車の中に入ってあたかも運転手になったかのようにして遊べる工夫がされていたからである。
 上の写真は,友達の考えに見入る1年生の様子である。

 2年生については,前時までの取り組みで自分が一番強く感じていた人気の理由を出してしまっていたことに,本時の盛り上がり欠如の原因があると考察できる。交流学習を行っている西広分校の子どもたちにそのことを伝える機会があり,その時点で一番言いたいことを伝えてしまっていたため,改めて本時で互いに共有する必要を感じにくかったのだろう。
 ぎこちなく,人気の理由を出し合う2年生の様子が見て取れた。
しかし,授業者が遅めのしかけを打ったとき,子どもたちの新たな探究が始まったと確信している。1年生に電車の人気の秘密を教えたあと,電車以外にある人気の秘密を授業者が提示する。それは,大人目線の資料ではあるが,街の様子に視点を変えていくための重要な要素となる。下の写真は,授業者が「人気の理由は電車だけなのか」と発問した場面で,次いでロイロノートで資料を配付し,子どもたちが読み始めている場面である。



 そこには,貴志駅の建物・カフェ・自然・ニタマなどをめあてにした乗客の意見が示されており,電車以外にも貴志川線が人気の理由が示されている。そして,それを読んだ子どもたちは,また見学に行きたいと話し始めたのである。自分たちが最初に予想をして見学したこと以外にも,まだ理由があるなど,予想外の視点が,子どもたちのさらなる探究意欲を動かしたと考えている。

2.協議会(アンケート)より
・生活科として,たっぷりと活動をさせたこのような資質・能力を高める授業を行い,さらに活動へつなげる単元構成はよい。
・2年の書く力,自分の考えを書き綴る力は非常に高く,日ごろの積み重ねを感じた。
・異学年が関わる場面をしっかりとつくり,異年齢集団のメリットを見せられていた。
・「自立への基礎」が感じられた。複式だからこそ、より大切な資質だと感じた。
・生活科という教科の特性から、1時間座学よりは,後半15分程度でも活動場面を入れた方がよい。また,発達の段階からも,その方が集中して取り組めるように思う。
・子どもたちにとって「電車」という教材がどのような価値がるかをおさえておく必要がある。電車やバス通学がおおい本校の状況からして,遊びにつながるものでもあり,日常生活にあるものであり,学びであり遊びにもつながる柔軟な対象だった。
・異学年が異内容で学ぶ学級で,直間指導を工夫している。そのような姿が本時でも見いだされていた。直接指導以外では。両学年のおおよそ中央の位置にいて,子どもたちの様子をみとっていた。そのため,特に2年生では,子どもたちの自学自習があり自分たちで追求する学びの裏打ちになっている。
・共通テーマで関わりながら異学年が学び合う様子は,単純にバラバラに学びを追求するのではなくつながりながら学ぶ複式指導をする上でのしかけになっていた。
・「働く人はなにをしているかではなく,何を見ているか。」「だれが電車を走らせているか。」のような課題設定(発問)を行うことによって,子どもたちがさらに深く探るきかっけになることも考えられる。
・電車ごっこから,運転手や車掌,駅員さんの動きなど,ものから人への視点の移り変わりも生活のプロセスの中でつなげていけるといい。電車を動かすシステムを再現することで,人の働きについても考えるきっかけとなる。教室での事実と,見学などによる事実をつなげられるようにもしたい。

3.まとめ
 異学年がこのように情報を共有することで,互いの学びが深まることや,前述のような軌道修正のようなことも可能になると感じた。また,遊びと日常生活を融合させ,楽しみながらその特性に気付き,社会の仕組みへとつなげることができ,そのように意図して単元計画なども進めたい。
反面,低学年の生活科における学び方として不十分な点があり,十分な具体物を用いたり,遊んだりする活動を授業内に配置し,子どもたちの集中を継続させる手立ても忘れてはいけない。

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