和歌山大学教育学部附属小学校
 

理科

研究内容-理科
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2020/07/07

子どもが創る実験に…

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●車を走らせる実験!?

 3年F組では,「車をどれだけ走らせられるか」について調べています。
 「どれだけ」って何なの?と聞くと,「長い」ということらしいのです。しかし,時間も距離も「長い」ので,そのまま実験をしてしまうのは危険です。そのため子どもたちは,長い時間走らせるチームと長い距離走らせるチームに分けての実験を行うことにしました。子どもが創る実験にするため,子どもに問い返して科学的な実験に近づけます。
 どのチームもゴムを5cmと10cmにぞれぞれ伸ばし,手を離して車を走らせ,その距離や時間を計測します。
 ここで,興味深い結果が出ました。それは,距離チームのことです。同じように実験したはずの結果に大きな違いが見られたからです。自分たちがした実験を振り返ってみて,車を見直してみて,あれこれ誤差に関するデータを集めようとしました。「発射位置?」「伸ばし方?」「風の影響?」などと発言を重ねます。
 しかし,明確に違うものがなく,その証拠もありません。ただ,車を見るとそこについているゴムの種類が違ったのです。それを発見したとたんに,「そうか,ゴムの種類が違うから,力が変わってきたんや」「だから走る長さが変わったんかもしれん」と続けます。“力”や“長さ”などの言葉に加え,計測した値をきちんと比較しながら考えている(=考察している)点がとてもよかったと思います。

 さらに,時間チームも,同じものを使っているのに値に違いが出ます。そこで,考察をしながら再実験を行います。また同じ結果に「?」が浮かびますが,「5cmなら走る時間が短いのと,10cmなら長く走るということは同じやからえんか?」という考察をしていました。それもそうですね…。

 考察は,理科の中でもなかなか難しいところですが,発想豊かに結果をもとにして思考できていることがよかったと思います。はじめて本格的に最初から最後まで通した実験は,中身の濃いものになりました。

07:07 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業・研究活動
2020/06/21

2020理科提案

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1.理科における育みたい探究力と省察性,見方・考え方
(1)理科における育みたい探究力
 理科の見方・考え方を働かせながら,目の前の未知の問題に対して,探究のプロセスをとおして,解決に取り組む資質・能力
(2)理科における育みたい省察性
 理科の見方・考え方を働かせながら,自らの学びにおいて学びの方法や道筋を調整・改善したり,学びを意味付けたり,学んだことを自己の生活や行動につなげたりする自己効力感に支えられた資質・能力
(3)理科における見方・考え方
 問題解決の過程において,自然の事物・現象を量的・関係的・質的・実体的・時間的・空間的な視点で捉えたり,共通性・多様性の視点で捉えたりする見方,比較,関係付け,条件制御,多面的に考えるなどといった考え方

2.理科における探究のプロセスをとおした学びのイメージ(単元)


3.探究力と省察性を育む指導
 科学的に解決する力を育成するためには,問題を発見し,見通しをもって問題を解決していく「探究力」と自らの探究を調整・修正したり,学んだことを実社会・実生活とつなげたり進めるための「省察性」を育む必要がある。「探究する子どもの4つの姿(主体・協働・活用・省察)」を具現化できるような授業づくりのしかけを行うことが大切である。特に「省察」にスポットを当て,教科の見方・考え方が働いた「気付き」が生まれるようなしかけを行う。具体的には以下の5つを行う。

①理科の見方・考え方が働くような環境を設定する。(質の高い気付きを促す)
②子どもが解決したいと思うような学習問題を設定する。(学びの方法や道筋を見通すことを促す)
③子どもに前提・矛盾・再構成を生む単元を計画する。(ズレの気付きを促す)
④子どもが知識を概念化させるために観察や実験から得た情報をつなげたり,対話によって得た情報をつなげたりする場を設定する(知識をつなげる姿を促す)
⑤学びを振り返り,自己の学びを価値付けたり,学んだことを実生活につなげたりする時間の設定と質の高い振り返りに対する明示的指導及び価値付けを行う。(自己効力感の育成を促す・学んだことを自己の生活や行動につなげたりすることを促す)

全文PDFはこちら

21:08 | 投票する | 投票数(2) | コメント(0) | 提案
2019/06/26

電気のはたらき

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 これまで「モーターカーが坂道を上りきるにはどうすればよいか」の問題の解決に向けて取り組んできました。

 本時は,その解決策にあたる「乾電池を2個にする」を扱い,つなぎ方を検証する時間でした。予想の回路図をもとに,何度も試す中でどうつなげばよいかを理解していきました。主体的・協働的に学ぶ姿がたくさん見られたものの,考えや発見,疑問が拡散していき,練り合いにまでたどり着かなかったことに課題が見られました。




●この授業の
指導案
18:14 | 投票する | 投票数(2) | コメント(0) | 授業・研究活動
2019/05/28

理科提案2019

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1.理科の本質

 理科は自然の仕組みや自然の中に隠れている原理や法則性などを,科学の方法を用いて自分で見付けていく教科だということを観察や実験を通して気付かせるとともに,問題解決を探究する力を育成する教科である。解決しなければならない問題に遭遇したとき,客観的なデータに裏付けされた知識や技能を駆使して,真理にせまろうとする力は,急速に変化する世の中に生きる子どもにとって必要な資質・能力といえる。このような資質・能力を育成するためには,理科の見方・考え方を働かせて,自然にかかわり,問題を見出し,見通しをもって観察,実験を行い,より妥当な考えを導き出す過程を通して,自然の事物・現象についての問題を科学的に解決することを重視した指導が必要である。

 

2.目標及び育みたい探究力と省察性

(1)理科の目標

 自然の事物・現象についての理解を図り,観察,実験などに関する基本的な技能を身に付け,見通しをもって観察,実験を行うことで,問題解決の力や自然を愛する心情や主体的に問題解決しようとする態度を養う。

(2)育みたい探究力

 自然の事物・現象に親しむ中で問題を見出し,問題解決のための方法を考え,観察や実験を行い,結果を整理分析し,仲間と共に関わり合いながらより妥当な考えを創造する資質・能力。

(3)育みたい省察性

 自ら見出した問題について見通しをもって活動したり,観察や実験の方法や結果の妥当性を検証したりすることで問題解決の質を高める資質・能力。

 

3.探究的な学びのイメージ

 

 

4.探究力と省察性を育む指導

 理科において,問題を発見し,見通しをもって問題を解決していく「探究力」と自らの探究を調整・修正しながら進めるための「省察性」を育むためには,子どもが自己調整的に進める理科授業が求められる。子どもが見通しをもって学習計画を立て,学習の状況を自ら評価し,必要に応じて学習の調整を行うことにより, 自らの行動や認知を変容させることができる。具体的に授業の流れを想定すると,以下のように展開していく。

 以上のような過程を踏ませることで,理科における探究力と省察性を育む学びの実現に近付かせる。

 次に,比較する力を育成するために,3つの比較(対象同士の比較,他者との比較,これまでの知識や経験との比較)を行う場面を意識的に取り入れる。3つの比較を取り入れることで,子どもが問題意識をもったり,自己の学びを顧みたりすることにつながり,探究への意欲が高まったり,探究を修正したりすることができるようになる。また,問題解決の過程の中で比較を基にして子どもが事象の規則性を見出していくことで,各学年で重視される理科の考え方(関連付ける,条件制御する,多面的に考える)を育むことにつながる。

5.研究の評価

 研究内容で取り組んだ授業実践の中での子どもの言葉をもとに,研究の成果と課題を明らかにしていく。その際に授業での子どもの言葉やノートの記述などの子どもの表現物を用いて研究の質的評価を行う。また,年に3回,アンケート調査を行い,アンケート結果による量的評価も行う。

 
※図1が見えにくくなっています。下のPDFにてご覧ください。

PDFこちら

 


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