和歌山大学教育学部附属小学校
 

社会

研究内容-社会
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2021/06/26

2021社会科提案

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1.社会科・領域の本質
 社会科は社会認識をとおして,公民的資質を育成する教科である。公民的資質とは,グローバル化する国際社会で生きる民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質・能力である。このような資質・能力を育成するためには,社会的な見方・考え方を働かせ,広い視野から地域社会や我が国の国土に対する理解を一層深め,国際社会で主体的に生きていくための基盤となる知を生み出すことや我が国の歴史や文化を大切にしながら,持続可能な社会の実現に向けてよりよい社会の形成に参画する資質・能力の基礎を培うことを重視していく必要がある。

2.社会科における育みたい探究力と省察性,見方・考え方
*社会科における育みたい探究力…社会科の見方・考え方を働かせながら,目の前の未知の問題に対して,探究のプロセスをとおして,解決に取り組む資質・能力
*社会科における育みたい省察性…社会科の見方・考え方を働かせながら,自らの学びにおいて学びの方法や道筋を調整・改善したり,学びを意味付けたり,学んだことを自*己の生活や行動につなげたりする自己効力感に支えられた資質・能力…社会科における見方・考え方社会的事象を位置や空間的な広がり,時期や時間の経過,事象や人々の相互関係などの視点で捉え,問題解決に必要な情報を比較・分類したり総合したりして,地域の人々や国民の生活と関連付けて考えること

3.社会科における探究のプロセスをとおした学びのイメージ


4.自己調整を生む指導
 社会科では,問題解決的な学習のプロセスを経て課題解決を行う。したがって,本校が掲げる「気付く・決める・動く」といった自己調整は,①社会的事象と出合う(気付く)②学習問題に対する予想を立てる(決める)③予想をもとに調べる(動く)④調べたことをもとにまとめる(気付く)⑤まとめたことをもとに社会に対するかかわり方を選択判断する(決める)⑥よりよい社会のために自分たちにできることに取り組む(動く)といった問題解決的な学習を充実させることで実現できると考える。よりよい社会のためにそれまでの学習を通して気付き,決めたことを生かしながら自ら動く子どもの姿を期待したい。具体的な指導については,子どもたちが学習問題と出合う場面(気付く)に特化した単元を構成する。気付く場面を充実させることで,その後の学びの主体性が発揮されやすくなると考えるからである。したがって,子どもたちが社会的事象と出合う場面(気付く)では,体験的な活動の充実や資料提示の仕方を工夫する等のしかけをこうじたい。

5.研究の評価
 子どもの学びの事実に基づいた評価を行う。(1時間の授業や単元における子どもの学びのプロセスに着目し,どのように思考し,対話しているのか等,なるべく多くの学びの事実を手掛かりに,研究の成果と課題を明らかにしていく。)

社会科提案(PDF)
12:58 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 提案
2021/01/14

5B社会科「わたしたちのくらしとこれからの食料生産」

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2020冬の教育研究発表会,授業構想シート・本時案・カリデザ資料は,こちら。

補足資料は,下のリンクからご覧ください。
補足資料1
補足資料2
補足資料3

研究発表会の振り返りは,こちら。
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2020/10/26

6C:江戸幕府260年のなぞにせまろう

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2020秋の教育研究発表会,授業構想シート・本時案・カリデザ資料は,こちら
補足資料は,こちら

授業者による振り返りは,こちら
21:44 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業・研究活動
2020/07/20

校内研「天皇を中心とした政治」

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第6学年社会科「天皇を中心とした政治」
授業者:西川 恭矢
指導案:こちら(PDF)

授業づくりの「しかけ」と子どもの探究
◎本時における授業づくりの「しかけ」
 本時では以下に挙げる2点を主なしかけとして用いた。どちらも子どもの思考を可視化し,対話を活性化させることを目的とした。

①スケール図の活用
 スケール図を活用することで「○○という思いも分かるけど,やっぱり□□が大切だと思う。」等の子どもの多角的な立場からの思考を表現させることができる。さまざまな立場から歴史的事象を捉えられるようにする。

    スケール図で考えの違いを可視化

②明確な違いがある資料をもとにした対話
 子どもに読み取らせる資料には,それぞれ明確な「違い」を設定する。この「違い」(ズレ)が子どもの伝える必然性,聞く必然性になると考える。考えの違う他者と対話する場面を設定することで省察性を働かせながら学習に取り組めるようにする。

◎本時における教師による評価
 本時は,以下の流れで授業を展開した。

①学習問題を設定する
②学習問題に対する考えを書いて交流する
③用意された資料を個人で読み取る
④各グループで学習問題に対する答えを考える
⑤全体で交流する

⑥学習問題に対する考えを書く
 
協議会より
「各グループで意見をまとめる必要はなかったのではないか」という意見が出された。授業者としても,今回のように絶対解がない問いを,ひとつの考えにまとめる必要性については悩んだところではある。しかし,グループで考えをひとつにするという活動が「自分の思いを伝えたら終わり」ではなく「あの子の意見も聞きたい」という対話の必然性を生むと考えた。今回はこのようなしかけが効果的であったと考える。

 子どもの対話を授業の中核に位置付けた場合,学びのコーディネーターとしての教師の役割はより重要になってくる。歴史の授業である以上,過去に実際にあったことを否定的に捉えるだけでは授業の目標を達成したとは言えない。今回の場合,「聖武天皇は民衆の思いを無視して大仏を造った」という一面的な理解に留まるのではなく「確かに民衆の思いは反映されていない部分はあったかもしれないが,ではどのような対策ができたのか?聖武天皇が仏教の力によって国を治めようとしたことも大切な歴史の1ページであって,このような事実からこれからの時代をどうしていくべきか考えていかなければならい。」のように多角的な立場から考えさせる必要がある。民衆の立場の資料を担当した子どもは,大仏づくりを否定的な側面のみで捉える割合が多かった。これは,聖武天皇や行基に比べ,民衆と自分をつなげて考えやすく「自分事」にすることが容易であるためと考えられる。全体で話し合う場面でもH児やJ児のように民衆の立場に立って考えてはいるものの,大仏づくりが民衆に与えた影響を肯定的に捉えている子どもの発言をいかに生かすことができるか。一面的な見方しかできていない子どもを「立ち止まらせる時間」をいかにしてつくっていくかを考えていく必要がある。
 そのためには,授業前や授業の中で子どもの学びを想定したり,みとったりする力を高めていく必要がある。教師がどのように指導するかではなく,子どもがどのように学ぶかに視点を置いた授業研究を進めていきたい。

21:43 | 投票する | 投票数(6) | コメント(0) | 授業・研究活動
2020/07/17

校内研「わたしたちのくらしとこれからの食料生産」

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第5学年社会科「わたしたちのくらしとこれからの食料生産」
授業者:中山 和幸
指導案:こちら(PDF)

授業づくりの「しかけ」と子どもの探究
 「安い外国産,高い日本産」の写真を提示し,「どちらを買うか」と問うことで,消費者としての自分の食への関わり方を振り返らせ,消費者としてのよりよい食への関わり方を探究できるようにする。

○授業づくりの「しかけ」後の子ども
 資料提示と発問の後,子どもたちの思考は実際に自分だったら,外国産を買うのか日本産を買うのかに向かい始めた。その中で,安心・安全や値段,お得など個々の消費者としての見方・考え方を働かせた言葉が出始めた。さらに,「日本産を選ぶべきだと思うけど。主婦の立場に立つと…」といった発言があり,日本産か外国産で葛藤している様子が窺える子どもが出てきた。最後には,「日本産の安心・安全を疑う発言」も出てくるようになった。

 これらの姿は,資料提示や発問によって,個々の見方・考え方を働かせながら自身の食への関わり方を省察し,食への関わり方を再考し始めた姿であると考える。消費者として,買い物をする際には,食料自給率のことだけではなく,実際には,値段や安全のことを考え,必ずしも食料自給率アップにつながる選択をするばかりではない。むしろ,食料自給率アップにつながらない選択をする自分に気づき,自己の考えや行動を調整し始めた姿であると言える。
 そのような意味で,授業づくりの「しかけ」は子どもに,消費者としての自分の食への関わり方を振り返らせ,消費者としてのよりよい食への関わり方を探究できるようにすることに有効だったと考える。それは,子どもの生活に即した意思決定・価値判断を迫る資料であったからであると考える。


本時における教師による評価
 見方・考え方に広がりが見られ,考えが更新された場面を板書を用いて解説し,子どもの学び方を価値づけることができるようにする。

 授業の後半,生産者の立場から消費者の立場で考えるようになってから,考えが具体的になり,話し合いが活発になった。質問や反論が出て,本音が出てくるようになったことを価値づけた。
 この評価の効果は,子どもの発言やノートの記述から読み取ることができなかったが,子どもの見方・考え方に広がりが見られ,考えが更新されることを価値づけることで,子どもが見方・考え方が広がることや考えが更新される授業ができることを理想とし,そのような授業ができることに喜びを感じることができるようになると考える。今後も,このような価値づけを続けていきたい。


まとめ
 子どもが社会に実在する課題を問題と捉え,さらに自分事の問題にしていく手立てが,社会科における子どもの探究の質を高める「しかけ」と成り得る。子ども理解を深め,子どもの学びの道筋に沿った授業づくりの「しかけ」や評価を今後も考え,実践していきたい。

22:01 | 投票する | 投票数(2) | コメント(0) | 授業・研究活動
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