和歌山大学教育学部附属小学校
 

複式授業研究会

複式授業研究会報告&御礼
12
2019/06/15

5・6年生授業の様子(2019)

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 どちらの学年も「この作品の主人公は誰だろう」を問いに学びました。5年生では,気持ちに大きな変化がある登場人物が主人公であることに目を向けさせたところ,『マサエ』がこの物語の主人公ではないかと考えました。6年生では,『私』と読んでいる子もいましたが,『かに』が主人公であると結論づけていました。
 授業の終末に異学年で意見を交流しました。5・6年生の読みにズレがあり,学習したことを活用して話す子どもの姿が見られました。

21:21 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2019/06/15

3・4年生授業の様子(2019)

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 「袋に入ったお菓子の数」「回転寿司で食べた皿の数」という,身近にある題材をもとに学習しました。
 3年生は重さや手触りで個数を予想し,4年生は「2倍・3倍」という言葉を手がかりに予想しながら数を探りました。
 子どもたちは,自分の考えた道筋をキズネール棒やテープ図などを使い,式や問題文とつなげながら話していました。
 本実践により「この方向で実践を進めれば,きっと子どもたちはのびる」という確信をもちました。明日からの授業も子どもたちと一緒につくっていきたいと思います。


21:19 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2019/06/15

1・2年生授業の様子(2019)

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 1年生は,みんなが遊ぶ場でのルールやマナーを考えました。
 2年生は,1年生に楽しんでもらうおもちゃの工夫を考えました。
 子どもたちの姿について「教師の指示なしに次の学習活動に移る様子・司会の出方など,学習規律の定着・異学年から学ぼうとする姿・少人数のよさを生かした関わり・線を引いて関連付けたり,強調したりする記録のスキル・短く話したり,短く書いたりする要約の力」などの評価をいただきました。このような「学び方」をさらに広げ,主体的な学びへとつなげたいと考えています。

21:17 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2018/06/10

12F授業の様子

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 1・2年生共通のテーマ「街探検」を掲げて単元を展開しました。1年生では、「公園で楽しく遊ぶためには」。2年生では、「おやつを食べに行くなら、どっちのお店?」という課題のもと、当日の授業を進めました。
 1年生は、公園内の広場や特に遊具で遊ぶ場合に気をつけなければならないことやルール・マナーのようなことを話し合いました。その後、看板作りのために教師から「こんな看板でいい?」と、言葉足らずの看板を示します。子どもたちは、そうではなく、もっと伝えたいことがるのだと、看板作りを始めます。ここでさらに教師から写真を見せる手立てを投げ入れます。この写真は、小さい子どもが遊んでいる様子を示し、公園にいるのは自分たちだけでなく、周囲の人にも気を配る必要があることに気づかせようとしました。協議会での看板に書く言葉は、「○○しよう」のほうがいいというご意見が心に残っています。

「写真を使って説明するとわかりやすいよ(*^^)」

写真を使ってブランコに並ばなければ…

公園の様子を教師の示す写真で振り返る瞬間

実際に看板を書いてみる


 2年生は、それぞれ自分の思いやそのお店でおやつを買う理由などをまずは書き出すことにしました。その後、どちらの店に出かけるかの話し合いをするのですが、自分の思いを話すだけとなって、どうしようという話し合いになりません。そこで、教師が出て「先生なら…」と写真を示しながら、ハンバーガーショップに行きたいという話をします。この教師の出が遅く、協議会でも必要な支援ではあったが遅かったというご指摘をいただきました。

自分の思いを書いて表出

なんて書いたらいいんかな?

自分の思いを発表+記録者の板書

「Sちゃんはこっち?」と問いかけばがら…

「アイスいっぱいあるで!」コンビニが良いのかな?

 今後も、適切な教師の出や低学年における生活科での言葉選びなどの支援の仕方なども丁寧に研究を進めたいと思います。
09:34 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2018/06/10

56F授業の様子

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映像制作プロジェクト
~5分間に思いを込めよう~

 4月から5年生が和歌山城の魅力を伝え、6年生が5・6Fの友情を伝えるために映像制作に取り組んでいます。
 複式授業研究会の当日は、6年生がこれまでに撮影してきた映像を5・6年生で見ながら、より良い映像作品にするためにはどうすれば良いのかを話し合いました。子どもたちは、演技やカメラワーク、そして背景など様々な視点で自分たちの意見を伝え合うことができました。
 その後、各学年で今後自分たちはどのように映像制作をしていけば良いのかについて話し合いました。協議会で参観の先生と話し合い、子どもたちの話し合う視点、良い映像の基準をこれまでに子どもたちと定めておくべきだったと感じました。
 今後は、取材活動を中心に行い、自分たちの伝えたい思いを高めていきたいと思います。

●5年生の様子




●6年生の様子





09:27 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2018/06/10

34F授業の様子

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 たくさんの方に来ていただき、私自身も勉強になることが多くありました。
 今回の授業では戦争教材を異学年で並べ、取り扱いました。戦争教材を並べたのは、3年生と4年生とのつながりを意識し、登場人物の心情を読み取るからです。そこから、お互いの読みを紹介し合う活動を行いました。その中で、複式の授業の難しさやわたりやずらしの授業の組み立ても難しさを感じました。
 また国語科としての課題の設定や読解を促す手立てなど、今回の研究会を通して見えてきたものもありました。
 今後も、深い学びに向かう子どもたちに十分な支援ができる授業をと考えています。

●3年生の様子





●4年生の様子






09:17 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2017/06/17

第17回 複式授業研究会御礼

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 6月17日(土)本校複式学級におきまして,第17回複式授業研究会を行いました。近畿各府県を中心に,遠くは山口県など130名以上の方々がお越しくださいました。ありがとうございました。

 授業後の分科会では,複式教育と教科についてご参会いただいた先生方から積極的なご意見やご質問をいただきました。複式教育や教科の特性を活かした指導や支援の在り方について,改めて研修を深める貴重な時間となりました。また,交流会では教科学習の枠を越え,各学校での取り組みや普段の悩みを率直に語り合い,大変有意義な時間となりました。
 皆様方からいただいたご意見をもとに,今後とも複式教育の在り方を研究していきたいと思います。また,10月28日(土)の教育研究発表会2017では,さらに成長した子どもたちの姿をご覧いただきたいと思っています。ぜひ,ご参会くださいますようよろしくお願いいたします。

 複式部一同

23:16 | 投票する | 投票数(1) | コメント(0) | 御礼
2017/06/17

56F・総合的な学習の時間

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5 6Fは,総合的な学習の時間です。
 「どうすれば演者も見に来た人も楽しめる落語会になるのだろうか」について5・6年生で話し合いました。まず,それぞれの学年が互いに計画案を伝えました。そして,相手学年の良い点,改善点を伝え合いました。5年生と6年生の計画案で大きく異なったのは,マジック・大喜利をどうするのかということでした。
 5年生は,みんなが楽しめるということを最も大事にしていました。事前アンケートで「マジックを楽しみにしている子が多いので,マジックをたくさんしたい。」と考えていました。
 6年生は,落語にこだわり「落語の楽しさを伝えたい」と考えていました。そのため,大喜利を工夫する案を伝えました。この考えのズレがあったことで話し合いを意欲的に進めることができたと考えています。

23:15 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2017/06/17

34F・国語科

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 34Fは国語科です。説明文を取り上げて学習しました。
 3年生は説明文の「中」にどんなことを書けば昔遊びの楽しさが伝わるのかを考えました。子どもたちは教師の説明文を見て「中の部分が短い」「楽しさが伝わらない」と気づきました。そして子どもたちが感じたことを「こまを楽しむ」の文章をもとに読み進めました。「中」には問いに対する答えがあるということだけではなく,こまの楽しみ方や特徴(色・大きさ)が書かれていることに着目しながら学習することができました。
 4年生は,「動いて,考えて,また動く」を読んで,筆者が一番言いたいことが書かれている段落を探しました。子どもたちからは第8段落に筆者の考えが書かれているという意見が出されました。しかし,意見を交流する中で1の段落にも筆者の言いたい
ことが書かれていることに気づく子が出てきました。「動いて,また考える」「成功や失敗を繰り返しながら工夫を重ねる」といった同じ事が書かれていることに気づいたのです。双活型という文章構成をおさえる大切な学習だったと思います。
 授業を終えてどちらの学年も「子どもたちがどんな考えをもつのか」というみとりが不十分だと感じました。教師としてのみとりだけでなく,子どもたちの目線に立ったみとりが今後大切になると実感しました。また,子どもたちが主体的に学習を進めていく中で,1時間の授業のまとめや振り返りも子どもたちの言葉でつくっていくことができるよう,指導したいと思います。

23:14 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2017/06/17

12F・算数科

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 1年生では,合併と増加場面の情景図から想像して話し合いました。2つの場面を比較して事象をつかみ,その違いを捉えた上で同じ加法の演算決定ができるという総合的な見方を養うことをねらいとしました。子どもたちは,それぞれ対になった情景図を比べて違いを考えたり,ブロックを使ったりして事象を再現し,違いを探ることができました。
 2年生は,加法や減法が適用される逆思考の場面について,図を用いて数量の相互関係をつかませることをねらいとしました。また,全体量と部分量を求める問題を比較することで,数量関係をつかませることを目指しました。子どもたちは,式や円図,テープ図を用いてそれぞれの問題場面を捉えて解を求めることができました。本時の目標であったテープ図を用いた比較は次時の課題となりましたが,子どもたちが自分の考えを思い思いに表現し伝えようとする姿に複式の子どもたちの逞しさを感じました。

23:09 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2016/06/11

高学年・総合的な学習の時間

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授業者:矢出 大介 

5・6年生「海を生業にしている人々」

 本時に至るまでに,子どもたちは多くの出合いを経験してきました。その中で,自分たちの身近にあった海についてあまり知らないことに気づきました。そして,本時では和歌山の海をもっと元気にするため,自分たちに何ができるのかということを話し合う授業を行いました。
 異学年で学ぶ良さを活かすために,それぞれの学年で話しあった考えを異学年に伝え,講評し合う予定でした。しかし,それぞれの学年での話し合いに時間がかかってしまい,異学年での活動をすることができませんでした。

 協議会では,もっと子どもが本気になるために,課題の工夫が必要であることなどのご意見をいただきました。

23:27 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2016/06/11

中学年・算数科

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授業者:川村 繁博

3年生「何倍でしょう」 4年生「何倍でしょう」

「具体から抽象へ」
 算数科では,よく「具体から抽象へ」という言葉が用いられます。しかし,普段の教室での子どもたちの様子を見ていると,突然,抽象化された数や式を見ても「何がなんだか分からない。」という,心のつぶやきが聞こえてきそうです。
 そこで,今回の授業では,具体から抽象化に至るまでの子どもたちの思考過程を具体物の操作活動や絵・図などを活用して表現させていこうと考えました。活動を通して,場面を子どもたちが自分の手で整理して考えることで倍関係に目を向けることができればと考えました。

 3年生の問題は,金・銀・銅の宝箱から1つを選び,中に入った宝石をもらうというものです。子どもたちには,宝箱の中は見えません。子どもたちは,中に入っている宝石の数を知りたいと話し始めます。見えないからこそ知りたい,そんな好奇心が子どもの探求心をくすぐります。
そこで,手がかりとなる条件を提示します。
 『宝箱に入っている宝石の数は…。銀には,金の2倍。銅には,銀の3倍 。』です。一見簡単なこの条件も,テキストのままではイメージがもてません。子どもたちは,絵を用いたり,仮の数を当てはめたりして考えを深めていきます。
 4年生の問題は,提示された砂山は,しげ君・妹・父・母の4人のうち,だれが作ったものかをテープ図とテキストを手がかりにしてひもといていくというものです。
 初めに与えた手がかりは,テープ図のみ。子どもたちは,勿論,必要な情報を様々に要求してきます。
 そこで次の条件を提示しました。『妹の山は,しげ君の2倍の高さ。母の山は,妹の3倍の高さ。』これで,4人が作った砂山の高さの関係は明らかとなります。

 そこで,すかさず「4人の砂山の高さを求めましょう。君は,何人まで求められる?」と投げかけます。



 もちろん,どれか1つでも,山の高さが分かっていなければ問題は解けません。
 子どもたちに,知りたい砂山の高さはどれかをたずねます。この問いかけにより,子どもたちは,全ての砂山の高さを知るには,しげ君の砂山の高さが必要であることに気づきました。そこで母の砂山の高さを子どもたちに伝えます。一瞬,とまどった子どもたちでしたが,すぐにテープ図に気づきます。そして,倍関係を捉え,見事に4人の砂山の高さを求めることができました。
 初めから,具体的な個数や高さを提示してしまうと,子どもたちは,単純に数を式に当てはめて答えを求めようとします。そこに,事象や現象,量感がしっかりと伴っていれば問題はないのですが,多くの子どもたちは単に計算して求めるという作業になってしまいがちです。そこに考えることの楽しさや,学びの深まりはあるのだろうかと考えます。
 あえて条件不備の問題を提示することによって,子どもたちの知的好奇心や探求心を揺さぶること,誰もが問題場面をしっかりととらえともに学び探究するする姿を目指して,授業に向かいました。
 授業の終末,宝箱を開けて数を確かめて歓喜する3年生の姿。4つの砂山の高さを求めて自慢げな子どもたちの姿がありました。

23:23 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2016/06/11

低学年・国語科

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授業者:宮脇 隼

「音読」の名探偵になろう!~小さな手がかりも大切に~
1年生「おむすび ころりん」 2年生「スイミー」

 1年生「おむすび ころりん」は,七五調の文章構成で,手拍子などを入れることでより,リズムよく音読することができます。そのため,「はなのみち」ではできなかった声の重なりを楽しむ音読にふさわしい教材だと考えました。子どもたちが何度も音読を繰り返すことによって,リズム感がある文章を読む心地よさ,楽しさを感じるような授業を計画しました。
 本時では,子どもたちは初めての研究授業だったことと,大勢の先生方が来てくれたことで,少し緊張した様子でした。いつもより声や手拍子も控えめでした。しかし,司会・記録係を中心に,自分たちでできることをしっかりと考えながら話し合いをしました。


 2年生「スイミー」では,主人公の行動によって場面が展開されていきます。スイミーの行動に着目しやすく書かれているので,気持ちの変化を捕らえやすいと考えました。また,一人ぼっちになってしまう経験,元気を取り戻す経験,協力して成功させる経験など,2年生の子どもたちにとっても想像でき,登場人物に寄り添える教材になっています。
 本時では,三の場面をどう音読するかについて考えました。子どもたちはそれぞれに自分が工夫したい観点をあらかじめ決めていました。声の強弱,音読の速さ,オリジナルの会話文を入れることでした。グループでの話し合いを通して,自分たちの音読をより良いものへ変化させていました。


23:20 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2016/06/11

第16回 複式授業研究会御礼

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御 礼

 去る6月11日(土),今年度の研究テーマ(学校提案)である「問い続け,学び続ける子どもたち ~子どもの言葉でつくる授業~」の下,複式提案「問いがつながる複式教育 ~学び合いの場を生み出すみとりと支援~」に基づき,第16回複式授業研究会を開催しました。
 天候にも恵まれ,他府県からの参加も含めて,史上最多の約130名の先生方にご参加いただくことができました。
 内容の詳細は,下のまとめを御覧いただければと思いますが,全体会での複式提案,算数,国語,総合の3つの公開授業(研究授業),低・中・高学年の3部会に分かれての研究協議,複式授業に関わってのワークショップ(交流会)を行いました。いずれも,参加者の皆様のご協力も頂き,大変活発な議論と交流が行われました。
 私たち和歌山大学教育学部附属小学校は,地元和歌山県の山間地などで取り組まれているへき地教育や複式授業などの実践課題に応えるべく,3つの複式学級を設置し,そこでの実践を通して,そのあるべき姿を長く追究してきました。そして,今回16回目を迎えるこの複式授業研究会で,地元和歌山県はいうまでもなく,全国に向けて発信して来ました。
 こうした私たちの歩みを通して明らかになってきたのは,へき地校や小規模校の複式授業が綿々と育んできた学びの姿やそこに含まれている教育的価値の豊かさですが,同時に,それらが単式学級も含めた現代の学校や学びの改革に対しても,確かな指針を指し示すことができるという確信です。それは具体的には,今日の学びの改革のなかで求められるいくつかの課題,それは例えば,「個」を徹底して育てる個別化・個性化教育,アクティブ・ラーニングにもつながる「主体的・協働的な学習」,学校と地域社会が連携という枠組みを超えて,さらにコラボレイションしていく「学社融合」教育などを先取り的に提起しているということもできます。
 特に,上で述べた徹底した「個」の追究とその思考から出発し,それらが自主的・主体的につながっていく「学び合う」学びは,授業の様式が「直間移動」であれ,「同時間接」であれ,私たち附属小学校がその教育伝統として何よりも大切にしてきたものです。
 今回の「問いがつながる複式教育 ~学び合いの場を生み出すみとりと支援~」という研究主題は,こうした私たちのこれまで大切にしてきた学びのあり方を継承しつつ,これからの学びのあり方や学校改革への問題提起ということを含んでいるのです。
 そうした点で,私たち附属小学校でも,これからの複式学級の教育的可能性をどのように拓き,さらに発展させていくかについて,引き続き追究していきたいと考えております。
 最後に,お忙しいなかにもかかわらず,指導助言をお引き受けいただいた先生方,及び,ご参加いただきました先生方に,衷心より御礼を申し上げます。
 本当にありがとうございました。

和歌山大学教育学部附属小学校 校長 船越 勝

23:18 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 御礼
2015/06/20

高学年・算数科

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5年生「小数÷小数」
6年生「分数÷分数」

 小数や分数の除法(等分除)の意味理解はなかなか難しいものです。
 小数や分数のときも整数と同じ考えが用いられ,わり算を活用することができることを理解させていくことが大切だと考えました。子どもたちが問題づくりを通して,問題場面をイメージ化して捉え課題解決に向かうことができるような取り組みを目指しました。
  5年生「小数÷小数」では,課題①「0.5mで96円のリボン1mの値段」を考えた後,課題②「0.8mで96円のリボン1mの値段」を考えました。子どもたちは,問題文のリボンの長さを0.1mや2mなどに置きかえて1mの値段を求める活動を通して違いや共通性を探り,考えを深めていきました。
    
 
 6年生「分数÷分数」では,まず,課題①「1/2枚のピザを作るのに,チーズが3/5kgいりました。このピザを1枚作るのにチーズは何kgいるでしょう。」という課題に取り組んだ後,課題②「5/6枚のピザを作るのに,チーズが3/5kgいりました。このピザを1枚作るのにチーズは何kgいるでしょう。」という課題に取り組みました。
課題①は,1/2枚が2つで1枚になるから5/6×2。かけ算でも足し算でもできる。
課題②は,5/6枚? 1枚分を求めるには・・・。足し算?かけ算?
「なんだかうまくいかないなあ。どうすればいいのだろう?」
 
 「枚数を変えて考えてみると,どうなるのだろう?」と子どもたちは考え始めます。
 
【授業記録より】
S1… 3/5÷2=3/10  
S2… 3/5÷1=3/5
S3… 3/5÷5=3/25  
S4… ちょっといい。全部わり算になってる。3/5÷枚数になってるいるから,それに当てはめてしたらいい。

 子どもたちが自分で問題に当てはまる数を考え問題場面を絵図に表させることで,既習問題数と数や図を関連づけて考えることができたのではないかと思います。また,子どもたちは,既習と本時の課題とを比較して考えることで類推的に思考して自分の言葉で話し合い,解決の方法や手順を言葉や図等で書き表し,解決の糸口を見つけ課題解決に向かうことができたのだろうと考えます。

授業者:川村 繁博

22:47 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2015/06/20

中学年・国語科

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3年生「もうすぐ雨に」
4年生「一つの花」

 どちらの学年も物語文教材で,登場人物の心情の読み取りを行いました。大切にしたことは,二つの視点を設定したことと,その視点を一人一人が選択して読み取りを行ったことです。
 3年生は,【言葉】と【行動】という二つの視点です。それぞれの視点から登場人物に迫ることで,より深い読みになると考えました。子どもたちは,トラノスケと僕の心が近づいて行ったのかを,言葉からの読み,行動からの読みを根拠にしながら話し合いを進めました。本時では,雨があがってトラノスケが家に帰ってきたところだったので,心の近づきを表す曲線も,視覚的にも分かりやすいものになりました。
 
 
 
 
 4年生は,【言葉や行動】と【物語上に登場する重要なアイテム】という二つの視点でした。本時では,父がゆみ子に一輪のコスモスを渡す場面でした。登場人物の言葉や行動だけの読み取りではなく,一輪のコスモスの効果のついても気づかせたいと思っていました。二つの視点を決めることによって,子どもたちは一輪のコスモスにも焦点を当てながら話し合いを進めることができました。子どもたちから出た,「一輪のコスモスは,おにぎりの代わりなのか。高い高いの代わりなのか。父の代わりなのか。」という問いは,次時につながる素晴らしいものでした。

授業者:宮脇 隼

22:45 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2015/06/20

低学年・生活科

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1年生「さあみんなででかけよう」 ~岡公園の秘密発見隊~
2年生「作ろう遊ぼう工夫しよう」 ~楽しいおもちゃファクトリー~

 
 1年生は,自分が発見した遊びを友だちに紹介しました。ハート型の岩の話が出た際に,子どもが撮影してあった写真を見せたところ,「ほんまや! ハートや!」など,大きな反応が印象的でした。岩は持ち帰ることができないために撮影させてあったのですが,写真で紹介するという手法は,効果が 大きかったと思います。「また自分でも探してみたい。」「もう公園に行かないの?」など話す子どももいました。発表された遊びに興味をもち,木の 葉で作る顔の話で盛り上がり,授業内で実際に作っていました。
 
 
 2年生は,おもちゃ作りの工夫について発表しました。質問し合う場面も見られ,気付いていなかったことに気付ける瞬間があったと考えています。 また,動かしにくいおもちゃに目をむけさせることで,なんとかして動かそうと様々に意見を出していました。うちわを持ってくる子どもや息を吹きか ける子ども,磁石で…など,大勢で関われたことは成果だったと感じています。
 両学年を通して,言葉や文章を超える実物のもつ意味を改めて実感できました。物が多くあることで,選択肢が増え,さらに生かしたり工夫したりする活動につながると考え,今後の授業で活かしたいと考えています。

授業者:中西 大
22:43 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2015/06/20

第15回複式授業研究会御礼

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 今年度の附属小学校としての学校提案である「問い続け,学び続ける子どもたち」という研究テーマのもとに,複式提案として「問いがつながる複式教育 ~学び合いの場を生み出すみとりと支援~」というテーマを掲げました。

 当日は,他府県からの参加も含めて,82名もの先生方にご参加いただくことができました。附属小学校が考える複式教育のあり方の提起を中心とした生活科・国語科・算数科の3つの公開授業,3つの部会に分かれての研究授業の協議会,複式教育や小規模校の実践に取り組む先生方の率直な疑問に応えるワークショップをいました。いずれも,参加者の皆様のご協力も頂き,大変活発な議論と交流が行われました。
 子どもたちは,自らの興味・関心にもとづいて「問い」を紡ぎ出し,ものごとの本質をねばり強く「個性」的に追究していきます。しかし,そうした「問い」の主体である「個」は,他者と切り離された存在なのではなく,仲間の問い続ける姿に触発され,相互に影響を与えながら,自分たちの学びの世界を豊かに発展させていきます。その結果,教室は子どもたちの学び合いの「舞台」になっていきます。
 これは,少人数の学び合いを何よりも大切にしてきた複式教育の教育実践の誇るべき姿だと思います。そして,このことは「言語活動の充実」を通して,21世紀型の学力形成に迫っていく学習指導や教育の課題に応えていくことにもつながっているのです。
 今回の複式授業研究会では,複式教育が本来もっている,そして,21世紀型学力やアクティブ・ラーニングなど,これから求められる新しい教育のあり方を指し示している「問いがつながる学び合いの世界」の具体像を検討するような場にもなったのではないかと自負しています。
 こうした成果を踏まえながら,私たち附属小学校としても,これからの複式学級の教育的可能性をどのように拓き,発展させていくかについて,引き続き追究していきたいと考えております。ご参加いただきました先生方に,衷心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

和歌山大学教育学部附属小学校 校長 船越 勝

22:40 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 御礼
2014/06/14

高学年理科

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 5年生は,メダカの食べ物が水中にあると考え,採集に出かけた時の川の様子を発表し合うなどして,予想を立てました。メダカがいた川の水を観察することになりますが,ここで顕微鏡が必要となります。そこで,6年生に顕微鏡の使い方を教えてもらうことにしました。
 6年生は,食物連鎖について,調べてきたことを中心に発表し合いました。「食物連鎖の始まりは植物」という発表を取り上げ,昨年観察したミジンコは,植物を食べていたのか尋ね,実際に見てみようと持ちかけました。ここで両学年が合流して顕微鏡を用いて観察しました。
 6年生が,自分たちの学習活動を中断してまでも,丁寧に5年生に教えている姿が見られ,異学年が学び合う複式学級の良さを改めて実感しました。
 ※研究協議後の振り返りは,こちらからご覧いただけます。

23:37 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 授業の様子
2014/06/14

中学年国語

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 3年生は「イルカのねむり方」と「ありの行列」を比べることを通し,説明文の文章構成を考えました。「はじめ・中・おわり」の形を知り,「問い・答え」というふたつの説明文の特徴を学習できました。
 4年生は「動いて,考えて,また動く」と,昨年度学習した「ありの行列」を比べました。双括型,尾括型というふたつの説明文を比べることで,「書きたい説明文の内容によって使い分けたほうがいい」という意見が出されました。この意見を深めることで,子どもたち自身が目的に合った説明文作りができるようになると考えています。

23:37 | 投票する | 投票数(1) | コメント(0) | 授業の様子
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