猫の殺処分問題をご存知でしょうか。この和歌山県では、年間の殺処分数が全国ワースト2位です。この新聞記事 2019.01.31 朝日新聞)は子どもたちに衝撃を与えました。それだけではありません。殺処分はなんと、私たちの税金 (県費の中の衛生費を使って行われているのです。
それについてどう考えますか?
「自分たちの生活がかかっているから 仕方がないと思う。」
「県民の意見やから。」
「人間の勝手で動物がかわいそうや。」
「人として良くない。迷惑ではないのに。」
「処分にもお金かかるから反対。」
子どもたちの賛成と反対の意見が拮抗しています。
これは、 先日ゲストティーチャーをまねいて「身近な課題と役所の役割を理解 し、自分の考えをもつ」というめあてで授業を行った中の一部です。
子どもたちは日々の生活や教科書から、役所が色々な仕事をしていることや、税金を使って事業をしていることは知っています。しかし、実際には「どのくらい」「何のために」「どのように」使われてるのかは知らないのです。そんな「知っているつもり」や「どうなっているのかな」という身近な疑問について知ることで、子どもの公民的分野への学習意欲や理解、社会参画意識は高まると考えます。
今回の授業で、子どもたちが感じる身近な課題 の解決のために公的な 機関が動いているという生活と政治のつながりや税金をよりよく使うためには自分たちの 生活意識が大切であるという実感を伴った理解や意識が高まったと感じました。
私自身、実感を伴った理解に向けての授業構築について考えるよい時間となりました。
社会科 6年C組 平井 千恵
chirai(at)wakayama-u.ac.jp